019.六本木/S’ACCAPAU ユニークで楽しいオシャレディナー(A級)

六本木

お店の紹介(令和2年8月訪問)

世界の美食家、いんざん先生なのだ。

今日は、東京は六本木駅近くにある、創作イタリアン、 S’ACCAPAU(サッカパウ)を紹介するのだ。

ここは本当に六本木らしいお店で、店内の内装は細かなところまで拘っており、一つ一つのお料理も食べたことないものばかり。見て楽しい、食べて面白い、総合的なパフォーマンスのレベルが本当に高かったのだ。

ネオンの入り口。地下一階がお店。

引き出しを開けると、カトラリーが。このカトラリーしか買わないという強い決意を感じるのだ。

こんなにぴったり枠をはめて、丁寧に登場するカトラリーは初めてなのだ。施工、大変そうすぎるのだ。

目をあげると、こんな感じ。皆ピンセットを使って作業していて、もはや料理人というか、もっと何か精密な職人のようだったのだ。

ずっとピンセットで粒を置き続けていたり、細かな位置を調整していたり、これを食べてしまうなんて、申し訳なくなってしまうレベルだったのだ。

上を見上げると、重たいライトが。こんなライト、見たことないのだ。隅々までのこだわりがとにかく凄いのだ。見切れないくらいの工夫があるのだ。

オススメの使い方

・デート、とにかくデート。デートにぴったり。

・記念日。友達同士で誕生日にも。女の子は目をキラキラさせるはず。

・接待には不向きなのだ。

費用

ディナーコース 10,000円〜15,000円

食体験

白ワインとぶどうジュース

辛めの良い白ワイン。ワインのようなぶどうジュース。鉄の太いストローでいただいたのだ。

後ろで集中している料理人さんに注目なのだ。

前菜

指の上にちょこんと乗るような、小さいハンバーガーと黒トリュフ、手前のキャンディのようなものはフォアグラパテ。奥には、ペンネのスナックと、ひよこ豆のスティック。

ハンバーガーは熱々で、高級和牛とチーズ、マスタードが。黒トリュフは香り高く、全て手で食べれる前菜だったのだ。まるでシルバニアの世界の飛び込んだような感覚だったのだ。小さいのにしっかり味がして、すごかったのだ。

パン、オリーブオイル

イタリアの上質なオリーブオイル。薬、酒のような薬膳のような体に良さそうな深い味わい。植物の味が濃く、長く口に残るのだ。こんなに味が深いオリーブオイルは初めてだったのだ。

自家製フォカッチャ。もちもちフワフワで小麦の味がしっかりして、美味しかったのだ。

シマアジ、ウニなどのちらし寿司風

なんとも美しいお料理が来たのだ!ちらし寿司風、とのこと。創作のお造り、といったところだろうか。

シマアジとウニ、海ぶどうとシーアスパラ、サフランが盛り合わせてあって、お米のお揚げと一緒にいただいたのだ。黄色いプチプチは三杯酢で、確かにちらし寿司のような味がしたのだ。

緑の茎のようなものが、シーアスパラで、歯応えが楽しく、初めて食べた食感だったのだ。

オレンジの点々、ウニのソースが良い仕事をしていたのだ。

スカッチャ

スカッチャとは、フォカッチャの方言で、食べ歩き用のピザのようなもの。

パスタで使う、デュラム・セモリナ粉を使っているのでもちもちで、パスタのような重たさがあるのだ。中には、ラム肉、リコッタチーズ、クミン、ブロッコリー、トマトが入っているのだ。

クミンが効いていてインドらしさ、異国感が強く、スパイシーなカレーパンのようだったのだ。

肉なのにあっさりで、食べやすかったのだ。

このスカッチャを巻いているペーパーはオリジナルのデザインで、楽しく、細部までのこだわりが完璧だったのだ。味以外にも様々な方向から楽しませてくれて、素晴らしかったのだ。

黒トリュフのパスタ

細いフェデリーニの上に、卵、トリュフのアイスが乗っていて、その上に黒トリュフ(追加料金2,000円)を削ってもらったのだ。これぞ複雑な味、トリュフがこんなに美味しいと感じたのは初めてで、トリュフの旨味を存分に引き出した料理だったのだ。

味が濃く、複雑で、幸せで、飲み込みたくなかったのだ。たっぷりのトリュフを口に含むと、すこし酔ったのだ。

2本目の赤ワイン

鰻ソースのチーズリゾット

イタリアのチーズリゾット。うなぎは、蒲焼ではなく煮付けで、ソースがわりに乗っていたのだ。周りには、胡椒。ソース代りの鰻は、濃くて苦く、主張がいい意味で少ない。しっかりソースだったのだ。

これが蒲焼だったら、油が強くて主張がある気がしたのだ。苦くて濃いうなぎの味と、チーズの甘みがよく合っていたのだ。お米はカルナローリ米なので、歯応えあって固め。コロコロしていて美味しかったのだ。

食感や味の強弱が楽しいのだ。

ポルチーニ茸のパスタ

帽子のようなパスタは、味付けが中華風で、小籠包のような、じゅわっと中から具が出てくるパスタだったのだ。上に乗っているのはポルチーニ茸で、中にはオマール海老とズッキーニ。出汁が濃く、プルプルのパスタが楽しいのだ。

イタリアンとはいえ、ハンバーガー、ちらし寿司に小籠包と、いろんな国の創作料理をいただいたのだ。意外にも舌は混乱せず、いろんな味を楽しめたのだ。

霧島黒豚ステーキ

男性は、サバイバルナイフ。重たく、いかつい狩猟用ナイフにびっくりしたのだ。女性には、品のあるナイフ。こういった演出も、とっても楽しかったのだ。

ソースは、左側が、ポルトガルの酒、ニンニクなどを入れたオリエンタルソース。

右は下から、唐辛子、ごぼう、なす、とうもろこしのソース。

彩がとってもきれいで、パレットを食べているようなのだ。何を混ぜても美味しく、ケンカせず、おいしかったのだ。唐辛子はそんなに辛くなく食べやすく、ごぼうは濃厚、なすは皮の味が濃く、夏の墨のような苦味の強い味がしたのだ。とうもろこしの甘さもとてもよかったのだ。

デザート

ジェラートと、ブリオッシュ。

シチリアのデザートで、ジェラートにブリオッシュをつけて食べるものなのだ。シチリアさんのアーモンドたっぷりで、砂糖の代わりに和三盆が使われていたので、和菓子みたいなデザートだったのだ。

ハーブティ、小菓子

木の器に、冷たいお茶。八女茶にグレープフルーツとレモンを入れたもの。さっぱりしていて美味しかったのだ。器も美しかったのだ。

瓶に入っているのはヨーグルト。茶色いクッキーは、キャラメルを挟んでいたのだ。

しょっぱいフライパスタもおいしかったのだ。

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