お店の紹介(令和2年11月訪問)
世界の美食家、いんざん先生なのだ。
今日は、六本木にある高級フレンチ、le sputnikを紹介するのだ。
アクセスは、六本木駅出口7から徒歩1分。駅近なのだ。裏道にあって、看板が小さいので迷ってしまうかもしれないけど、こんな感じの現代風の外観なのだ。
席に座ると、こんな感じ。席数は、10席程度なのだ。
おすすめの使い方
・デートに
・誕生日や結婚記念日などの記念に
・大切な人と特別な時間を過ごしたいときに
費用
ランチ 6,500円
ディナー 12,000円/16,000円
食体験
スパークリングワインを注文したのだ。
アミューズ1
北海道産いくらと、アボカドをクッキーの上に乗せたもの。手で摘んでそのままいただくのだ。
六本木らしいスタートなのだ。いくらの自然の塩っけと、アボカド、そして下のクッキー生地がとてもマッチしているのだ。
アミューズ2
アナゴ、かぼちゃのムースを挟んだクッキー。かぼちゃの種に挟まれて登場なのだ。
見た目は薄くても、あなごの主張が結構あって、かぼちゃともよく合っているのだ。
白子のムニエル
白子と、アーティーチョークと、乗っているのはニラの花。
白子のムニエル、味が深くて白子の濃厚さや個性をよく活かした料理だったのだ。
アーティーチョークとは、つぼみの部分をいただく植物で、加熱するとほくほくした食感なのだ。
旬は、5,6月だと思うんだけど、こんな時期にいただけるのは、画期的は冷凍保存方法があるに違いないのだ。
芋や栗とも少し違う、さっぱりした味がするのだ。ニラの花は、縞模様で面白く、全然邪魔をしない食用にぴったりのお花だと思ったのだ。
珍しい食材をこんなに食べやすく工夫して調理する技術に感動なのだ。
甘くないパウンドケーキとサワークリーム
焼きたてのパウンドケーキをいただいたのだ。
お肉とかお野菜とかがたくさん入った、鼻から抜ける香りが楽しい複雑な味がするケーキだったのだ。
食感はとっても軽く、ふわっとしゅわっと溶ける感じ。
サワークリームみたいな見た目のものは、何のクリームか忘れてしまったんだけど、ジビエ系のクリームで、コクと香りが独特で、癖のある感じがとても美味しかったのだ。
深みがあって、結構ハマりそうな味だったのだ。
こんなに塩っけがあるのに、食感がパウンドケーキだから、不思議な感覚なのだ。
中はこんな感じ。
鯖とみかんの和物
サバを皮は香ばしく、中は生で、サワークリームとヨーグルトで和えたもの。
みかんは、焼いたものとフレッシュなものを二種類、ゼリーも合わせてあって、黄色いお花はフェンネルハーブ。
このレストランは、火の扱いがとっても上手で、炙ったりガッと焦がしたり、焼いたり、とにかく火の工夫に驚いたのだ。
さばも本当においしく、サバらしい味を残しつつ、みかんやサワークリームで何重にもレイヤーが重なって楽しかったのだ。
フェンネルハーブは普通、細長くて明るい緑色のハーブとして出されることが多くて、花が出てくるのは結構変わっていると思うのだ。いろんなフレンチをいただいているので、自然とハーブには詳しくなっているんだけど、このお花は初めてみたのだ。
自家製ブール
このパンが、人生で一番美味しかったといっても過言ではないくらいおいしかったパンなのだ。
もちろん焼き立てで、目の前で切ってくれたのだ。
火の魔術師が厨房にいると思うのだ。
多分ライ麦の黒パンで、甘くなく、小麦の自然の味と、大人の風味が印象的だったのだ。
ふわっもちっぎゅっと、いろんな食感と味が楽しめて、噛んでも噛んでも旨くて、「パンってこんなに味するんか!」「パンってこんなにうまいんか!」と感動するのだ。
すっぽんの茶碗蒸し
九条ネギよりさらに細かい、こんなに細かいのはみたことがないくらい細いネギがたっぷり乗った茶碗蒸し。
隣には、すっぽんの腕と平茸。
すっぽんの腕は、コラーゲンたっぷりという感じで食べやすく、平茸も一口大で香ばしくて美味しいのだ。
茶碗蒸しは、個性的だけどくせもなく、食べやすい味に仕上がっていて、後味まですっぽんの楽しさが詰まっていたのだ。
肉まん
黒トリュフ、フォアグラ、牛のテールが入った肉まんなのだ。大きさは、大きめのしゅうまいくらい。
じゅわっと、いろんな脂が溢れるのだ。
超高級肉まんなのだ。
いろんな味の肉の旨みを感じて、複雑だけど食べやすく、やはりフォアグラは主張の強い味だなと実感したのだ。じっくり煮込んであって、食べやすい量と味に驚きなのだ。
なすやししとうのグリル
なす、ししとう、万願寺とうがらしがしっかりグリルしてあって、その上に薄く烏賊が乗っていて、ソースはグリーンカレーと自家製オリーブオイルなのだ。
グリーンカレーのスパイスと、十分にグリルされたなすやししとうの辛味がよく合うのだ。以下の食感が面白くて、後味にいかが残るのも楽しいのだ。野菜のグリルだからヘルシーだと思いきや、結構ガツンとくる一品だったのだ。
ハーブがたくさん乗っているのも楽しいのだ。
パテ・アンクルート(パテ・クルート)
クルートというサクサクしたパイ生地の皮の中に、肉のパテが入っているフランスの有名料理の一つ。
仕込み期間は、なんと1週間。このお店のパテは、猪に鹿、鶏肉などが入っていて、クルートの煙突部分からコンソメジェルを流し込んで作るらしいのだ。
初めてみたこの料理、世界選手権も毎年開催されているらしく、日本のホテルのシェフもこぞって参加するイベントの一つらしいのだ。
そんなメジャーな料理とは知らなかったのだ。
見た目が可愛らしいのだ。
丁寧に盛り付けてくれたのだ。ジビエのパテがいろんな味ぎゅっと詰まっていて楽しく、おいしかったのだ。
仕込みに1週間もかけたものをいただくという、申し訳なさがすごかったのだ。
上記パテアンクレートは男性、女性には、このような薔薇のお料理が運ばれてきたのだ。
男女でお料理を分けるなんて、すごい気遣いなのだ。
薔薇のお料理
これはビーツのチップでできた薔薇なのだ。パリパリで、ビーツの食べにくさが、全然なかったのだ。
見た目が華やかで崩すのがもったいなくなってしまうお料理なのだ。
甘鯛の司焼き
魚の鱗だけ残して焼くという焼き方らしく、鱗のパリパリ感と中の鯛の食感がとてもよかったのだ。
香ばしく食感にこだわっていたのだ。ソースは魚醤みたいなソースでいただいたのだ。
パリパリとした鱗の食感と、さっぱりとした魚醤がよく合うのだ。
エゾシカステーキ
北海道産エゾシカのステーキ。ジビエが多い印象だったのだ。
添えてあるピオーネは、8時間乾かしたもの。冬の寒さと厳しさを演出しているかのようなプレートなのだ。
ソースはなんと、鹿の血と赤ワインで加工したもの。
生き物の味、堪能したのだ。この独特な香りと固めの肉感、という感じの肉がジビエ肉食ってる感じでよかったのだ。味付けが、複雑だけど素朴な感じで、肉の味や食感もちゃんと楽しめたのだ。
ヨーグルトゼリー
和梨とパインのコンポートに、ドライアイスのヨーグルトをさーっとかけてくれたのだ。
こんな感じで、食べたら痛いんじゃないかと思っていたけど、ひやっとするだけで、美味しくいただけるのだ。
ひえひえがアイスより長く続くし、口に含んだ時の温度と、口を抜けた時の温度がアイスと違うので、びっくりするのだ。
くり抜いた和梨、美しかったのだ。全部すごく手が混んでいて、申し訳なくなるのだ。
モンブラン
栗のモンブラン。ケーキではなく、栗とメレンゲのお菓子なのだ。
香ばしくメレンゲを焦がしてあって、丸く描いたソースは香ばしいキャラメルソース。
さっくりと開くと中は、こんな感じで栗のアイスクリームのようなクリームがぽてっと入っているのだ。
モンブランよりかなり軽めで、でも秋を感じるお菓子なのだ。
柿とチーズを巻いた茶菓子
柿とクリームチーズを巻いた茶菓子。見た目も秋らしくて美しく、甘塩っぱいの完璧な姿という感じなのだ。
フルーツの使い方、塩っけのあるものとの組み合わせ方、素材の味の引き立て方、すごく勉強になったのだ。
今日も満腹!ごちそうさまでしたなのだ。
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