018. 白金高輪/心米 店主がこだわり抜いた本当のお米をいただく(A級)

白金台

お店の紹介 令和2年8月訪問

世界の美食家、いんざん先生なのだ。

今日は、東京は白金高輪駅から徒歩10分ほどにある、 本当のお米に出会えるという和食割烹「心米(しんまい)」さんを紹介するのだ。

オススメの使い方

・2名~4名までの親しい間柄の方と

・じっくりと大切な時間を過ごしたい、大切な人とのひとときに

・二人だけでゆったりと祝う記念日に

・和食が好きな旅人のおもてなしに

費用

夜コースのみ 10000円コース(飲み物別)(8品。デザートつき)

12500円コース(飲み物別)(肉が多め。9品・デザートなし)

メニューの内容については、予約時などに要チェックなのだ。

女性なら、1万円コースでお腹がはちきれるほどの満足感なのだ。

食体験

席につくと、分厚いお米リストが目に入るのだ。

すべてが自然栽培、在来種など、生産者の汗と涙とこだわりが つまったものばかり。

店主が毎朝お米の声を聞きながら(つまり、温度や湿度に合わせて)心を込めて 精米しているのだ。

精米もざざっと、一気にするのではなく「弱い力で複数回」行うことでそのお米の持つ潜在的なうま味を 引き出しているのだ。

店主がこだわり抜いた米が10種類、ぎっしりと紹介されているのだ。

熱量たっぷりの冊子を読みながら、いんざん先生が選んだのは 宮城県加美町の無農薬無肥料米 自然栽培米ササシグレ、ササニシキの原種なのだ。

ちなみに、店主の厳しい目により選び抜かれたこだわりのお米は、生産量の少ない希少で貴重なものばかり。次に来た時に同じお米がまた食べられるとは限らないのだ。

一米一会なのだ。

おばんざい三種

十種野菜きんぴら/ 自家栽培紫いんげんと針生姜の胡麻和え/ 汲み上げ湯葉と無添加紫ウニ

丁寧で懐かしい味わいなのだ。

きんぴらのピリ辛とレンコンの歯ごたえがさわやか。

いんげんの胡麻和えは胡麻が主役か?という濃厚で滑らかな舌触り。

汲み上げ湯葉と無添加紫ウニそして、ワサビのの ハーモニーは期待を裏切らない。後味もさわやかで期待が高まるのだ。

三重県桑名さん地蛤酒蒸し

身の締まり具合が程よく、お出汁がなんとも優しかったのだ。

後味まで、優しかったのだ。

お造り盛り合わせ(漬け中トロ、太刀魚のたたき、干し鰈)

中トロのづけをひとくち食べたとたん隣の親友が「おいしい~!」とうなったのだ。

いんざん先生も、しっとりと滑らかな味わいに言葉を忘れたのだ。

酢橘と塩でいただく干し鰈も、夏の終わりにふさわしく、ぎゅっとうま味を感じる一品だったのだ。

オーラキングサーモン炭火炙り 有機大根鬼おろし 酢橘

完璧な味わいだったのだ。素材の良さがシンプルかつ最大限に引き出されていたのだ。

サーモンは香ばしく、口に入れるとふわりと柔らかくほのかな甘みがあり、ほどよく油が乗っていて、さっぱりとした鬼おろしとのバランスも最高だったのだ。

熊本県産甲誠牛の特製小さなメンチカツ 鎌倉三留聖天薬膳ソース

外はさっくり、中はとろりなのだ。ビーフシチューを包み込んだような、濃厚で、しかし後味は爽やかなな、品格ある絶妙コロッケだったのだ。

桃とルッコラのサラダ 水牛モッツアレラチーズ掛け

山梨県産有機栽培もも 島根県産有機栽培ルッコラ使用 名前のとおり、桃主役のサラダなのだ。

だがしかし、モッツァレラの柔らかくさっぱりとした味わいといい、ルッコラの濃く深い味わいといい、すべてがしっかり主張しながら絶妙なハーモニーを奏でていたのだ。

熊本あか牛甲誠牛低温しゃぶしゃぶ 無添加塩水紫ウニ添え

醤油ダレと有精卵の卵黄掛け 舌触り、歯ざわり、そして味わい、すべてがなめらかかつ濃厚。自然とゆっくり口を動かしてしまう味わい深い一品なのだ。 そして、この後すぐに炊きあがったご飯が提供されたのだ。

土鍋炊きごはん 自家製ぬか漬け しじみの赤だし ご飯のお供

(いんざん先生は、盛り合わせを選んだのだ。(のりの佃煮、明太子、ちりめん山椒、葉唐辛子))

土鍋の蓋を開けたとたんに香りがふわりと立ち上ったのだ。あまく、やわらかい香り。

夏休みのおばあちゃんの家がよみがえったような懐かしさだったのだ。

これだ、これこそが本来の米だ。米のポテンシャルが最大に引き出されていたのだ。

いんざん先生は、言葉もなく、ただただご飯とご飯のおともをいただいたのだ。 そして、悟ったのだ。

今までのお食事は、すべて、この土鍋炊きご飯の為にあったのだ。

土鍋炊きご飯は、コースの目的であり、終着点なのだ。

例えるなら、良質な演劇作品のクライマックスを味わうようだったのだ。一噛み一噛み、じっくりといただいたのだ。

(一人分が0.8合なので食べきれなかった分はおにぎりにしてくれるのだ。翌朝の朝ごはんも楽しみなのだ。)

アンコールは、いや、デザートはお米のジェラートだったのだ。

素材の甘みを活かしたのであろう、後味もさわやかでつぶつぶとお米の粒の食感が楽しかったのだ。

しっかりと丸く膨れたお腹を抱えて いんざん先生は心も身体も大満足だったのだ。

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