087 若松河田/小笠原伯爵邸 宮殿でいただく贅沢なA級スペイン料理(ディナー)

新宿ディナー

お店の紹介(令和2年12月訪問)

世界の美食家、いんざん先生なのだ。

今日は、若松河田に佇む豪邸、小笠原伯爵邸を紹介するのだ。

若松河田は、新宿西口駅から都営大江戸線に乗って、2駅。東新宿駅から1駅。知らない人も多くいると思うんだけど、こじんまりとした住宅街の駅なのだ。

でもこのアクセスが、この贅沢を成立させるのだ。

お店は、若松河田駅からすぐそば。徒歩一分もかからない場所にあるのだ。

こんな感じの豪邸で、博物館みたいなのだ。

入り口には、アヒルの草木がお出迎え。緊張するのだ。

ここは、待合で、絨毯や家具が立派なのだ。目が足りないのだ。

上にはシャンデリア。

貴重な大正ガラス。

ここで食事をいただいたのだ。

オススメの使い方

・記念日やプロポーズに

・結婚式との相性が抜群

・王宮みたいなので、姫になった気分になれるのだ

・A級のスペイン料理をいただいてみたくなったら

・とっておきのシーンで使いたいお店なのだ

費用

ランチ(11:30-15:00) 7,000円

ディナー(18:00-23:00) 10,000円〜18,000円

食体験

メニューはこんな感じなのだ。

前菜

バカラオ(タラの塩漬け)の軽いテクスチャーに、玉ねぎのコンフィチュールやエストラゴンオイルを和えたものと、スペイン産プレサ(イベリコ豚の肩ロース)のトーストに、アンチョビのアリオリ(にんにくとアンチョビのソース)やセミドライパプリカを乗せたもの。

バカラオは、ふわっと溶けるような柔らかさで、見た目からはなかなか想像できないタラの味なのだ。

下にある辛めの玉ねぎとよく合うのだ。

生ハムのトーストも、香り高くて複雑でおいしかったのだ。

断面も美しいのだ。

パン

オリーブパンと白パン。オリーブが中に入っているパンが、とても美味しかったのだ。

大人の贅沢という感じで、オリーブの香りが口いっぱいに広がるのだ。

サラダ

芽キャベツ、葉キャベツ、玉ねぎと、マグロの塩漬け(モハマ)を和えたもの。そこに、マイナス196°のライムをかけたお料理なのだ。

モハマは、フルーティで歯切れの良いジャーキーという感じ。ドライフルーツのような香りもするのだ。玉ねぎとよく合うのだ。

彩りも綺麗で、斬新でおいしかったのだ。

ヤリイカのブランチャ(鉄板焼)

ヤリイカの鉄板焼なのだ。真っ黒なのがイカスミのクロッカンテで、縁が黒いのが、黒大根。奥の白いソースは、カリフラワーのエスカベッチェ(南蛮漬け風)なのだ。

黒のプレートって、初めてみたのだ。クールでかっこいいのだ。

黒大根は、味は大根と変わらず少し辛味が強いのだ。イカは丁寧にグリルされていて食べやすく、ソースともよくあっているのだ。

カリフラワーのソースが本当に美味しくて、カリフラワーってそんなにピンポイントで美味しいと感じたことのない食材だったけど、甘みが柔らかくて濃厚で、おいしかったのだ。

ホロホロ鳥のアロス

おしゃれなパエリアのような感じ。お花のようなソースは、ホタテのソースで、貝の旨味と甘みが楽しいのだ。緑のソースは、フレッシュ・オレガノ。ピザによくのっている、トマトと相性の良いハーブなのだ。

オレガノは万能なので、アロスともよく合うのだ。

ホロホロ鳥は、歯ごたえがしっかりとした鳥で、鶏よりもジューシーだけど脂っぽくなくさっぱりとしていておいしいのだ。

キハダマグロのアサード(網焼き)

キハダをグリルしたものに、根セロリの塩釜焼きと、マルーカ(タラの一種)のカラスミが乗っているのだ。

緑のソースも印象的なのだ。ふわっと柔らかく脂ののったキハダと、カラスミがいい仕事をしているのだ。

セロリが生み出す個性豊かな香りと、カラスミとキハダ。すごく味が複雑なのだ。こんなに言語化しにくい味は初めてなのだ。

でも味はマッチしていて、何重にも色んな味が楽しめる、すごいお料理だったのだ。

根セロリの塩釜焼き。圧巻なのだ。

イベリコブルマの炭焼き

次はステーキ。ソースはシェリー酒のソース。下に引いてあるのは、岐阜県産畑直送トビナンブール。トビナンブールとは菊芋のことで、じゃがいもよりもトロットロで、味の主張が少ない印象のお野菜なのだ。

さっぱりしていて、お肉料理とよく合うのだ。

上に乗っているのは、ほうれん草とフライしたごぼう。サクサクカリカリなごぼうと、しっとりとした味わい深いほうれん草がお肉の油っこさを中和してくれて、とっても食べやすいステーキなのだ。

お肉も豚なので、牛のような重たさはなく、とても食べやすかったのだ。

ほうじ茶のバリエ、マスカルポーネのエスプーマ

上に乗っているふわふわの泡が、見た目に反して濃厚なほうじ茶味。その下に、氷が入っていて、その下にはマスカルポーネクリームが。下にはザクザクした甘いクラッカーのようなものが入ったデザートなのだ。

ほうじ茶ムースと、氷とマスカルポーネとクッキー。この触感の違いと味のレイヤーがとてつもなくて、今まで食べてきたデザートの中でもここまで感動したものはないってくらい、驚いたのだ。

ストーリーがちゃんとあって、口の中も全部計算されていて、どのステップもちゃんと楽しい。とても美味しかったのだ。

いちごとピンクグレープフルーツのムース

フルーティなムースとシャーベットと共に、和三盆のチュロスをいただいたのだ。

和三盆は、かなり食べやすくて個性的なチュロスという感じで、普通の油っこいちゅろすよりも断然美味しかったのだ。毎日食べたいくらいはまりそうな味なのだ。

小菓子

ポルポロンと、マルコナチョコレート、パッションフルーツのゼリー。

マルコナチョコレートの感動が忘れられないのだ。リスになっても良いと思えるくらい香り高くおいしいアーモンド菓子をいただいたのだ。最高級品種スペイン産マルコナ種をロースト、キャラメリゼしてチョコレートコーティング、カカオパウダーをまぶしてあるお菓子で、本当に香ばしい品の良い味がしたのだ。

チョコもキャラメルもアーモンドも、ふわっと広がって、一粒でずっと余韻に浸れるおかしなのだ。

ポルポロンは、ホロホロしたアーモンドのお菓子で、小菓子だけどそのふわふわ具合がケーキのようだったのだ。ゼリーもおいしくいただいたのだ。

お庭など

待合の外側は、こんなに美しい壁模様が。結婚式をあげたくなる、どこまでもワクワクする空間なのだ。

クリスマス仕様でポインセチアがたくさん。

ブルーの天井が美しいのだ。

椅子が、めちゃくちゃ可愛いのだ。

ミシュランには13年連続で、掲載されているのだ。東京都は思えないクオリティなので、納得なのだ。

中庭なのだ。

こんなに素敵な空間で、トイレなど隅々まで美しくて、心から贅沢した気分になれたのだ。

食事が終わり、建物から出ると、夢から覚めた気がしたのだ。非日常な体験ができて、女性なら年齢関係なく、とても嬉しいと思うのだ。

今日も満腹!ごちそうさまでしたなのだ。

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