お店の紹介(令和2年9月訪問)
世界の美食家、いんざん先生なのだ。
今日は、御殿場インターチェンジの近くにあるA級イタリアン、桜鏡を紹介するよ。
車でしか行けない場所にあるけど、ぜひ車を出して、もしくは車を借りて行くくらい、行ってみてほしいオススメのイタリアンなのだ。
行ってびっくり、こんなに楽しい大人のテーマパークみたいなレストランは初めてだったのだ。
店員さんやシェフが皆さんイキイキしていてこだわりをたくさん教えてくれるし、庭で採れた山菜やハーブをたくさん使っていて、食べるだけでなく何重にも楽しめるお店だったのだ。
天井は打ちっぱなしで、モダンでおしゃれな内装。とても広くて贅沢なのだ。
奥で、シェフたちが料理を作っているところがちらっと見えるんだけど、とっても楽しそうでこちらもニヤニヤしてしまうのだ。レミーのおいしいレストランみたいに、シェフ同士が仲良さそうで微笑ましいのだ。
テーブルライトにもこだわりが。NYで活躍する日本人の女性のデザイナーの作品らしいのだ。
外は暗いけど、お昼だったらお庭が見えるそう。お昼にも来てみたいのだ!
オススメの使い方
・とっておきの接待に
・記念日に
・プロポーズに
・8名の貸し切りもできるので、とっておきのパーティーに(車がないと来れない場所にあるのが難点ではあるけど)
・おいしいA級イタリアンをいただきたいときに
・アウトレットの帰りにちょっとした贅沢な体験をしたいときに
・大人デートに
費用
(ランチ)5,000円 / 8,000円
(ディナー)6,000円/9,000円/15,000円
食体験
ノンアルのワイン。ワインを作って、アルコールを飛ばしたもの。右は、ブラッドオレンジのジュース。
キッチンからのささやかな贈り物
イタリア製の特別なフィルムに包まれているのは、里芋、サーモン、すだちをオーブンで焼いたもの。
このフィルムは薄くて、そのままオーブンで焼けるそうなのだ。里芋のねっとり感と、サーモンの脂、すだちの酸味が最高に美味しかったのだ。3つの味のまとまり具合がすごかったのだ。
隣はバケットの上に生ハム。生ハムはスモークが効いていて、薄いけど食べごたえがすごいのだ。肉の旨味を存分に感じられるのだ。
パン① ハーブのパン
かぼちゃのクレーマ エスプレッソの苦味をのせて
クレーマは、生クリームという意味で、ポタージュよりもったりしているスープなのだ。上に乗っているのは、茹でた落花生としょうが。そしてオリーブオイルも大人な風味で自然の深みのある味わいだったのだ。
全体的に、ハーブやオイルが効いているからか、とても味付けが大人っぽくて奥深く、全然子供が好きそうな甘さはない、品のある味付けが続くのだ。
カツオの山桜の炙り焼き ピスタチオと干しぶどうをのせて
とっても美しい宇宙みたいなプレートが来たのだ。山桜を燻して、なす、さつまいも、と共にカツオに火を通してあるのだ。ソースは、ナッツ、干しぶどう、レモンビネガーなどたくさん材料が入った複雑なオイルだったのだ。
これも本当に美味しくて、肉厚なカツオは血生臭くなく、品のある料理に仕上がっているし、ソースがオイルなので個性的で楽しかったのだ。周りにちらばっているハーブたちは、庭で採れたものらしい。
毎日、「これ載せたらどうかな?」とシェフ同士で話している光景を想像すると、とっても楽しそうなのだ。
箱根西麓野菜のナスのラヴィオリ
ラヴィオリの中には島ナスが詰まっていて、トマトソース、苦味はオレガノで出しているらしいのだ。
トマトの酸味と、なすのジューシーな食感、全て完璧で、パスタだけど酸味が強いので重くなく、食べやすいのだ。上にかかっているチーズも美味しかったのだ。全部、作業が細かいのだ。
パン②じゃがいものパン
もっちりなじゃがいもパン。「これ何のパンだ?」と言われても「じゃがいも」とは答えられないと思うけど、じゃがいもの香りがほんのり。小麦では出せない優しいおいしい風味を感じたのだ。
赤いかと金時草のタリオリーニ(タリアテッレとどちらかチョイス)
いかの出汁をすごく感じる、これもまた大人な一品なのだ。金時草(きんじそう)の香りもすごく強くて、初めて食べたけど、忘れられない匂いの一つになった気がするのだ。苦味もあるけど、それがすごくおいしくて、いかとも合うのだ。このパスタは、卵で作られているらしくて、お蕎麦みたいな食感だったのだ。
パスタのようなもちもち感というよりかは、歯切れがよく、つるつると食べられる。いかや金時草ともよく合うパスタだったのだ。
天城軍鶏と空芯菜のタリアテッレ
脂の少ない少しクセのある軍鶏と、空芯菜が、平たいパスタで和えてあるのだ。チーズもかかっているけど、こちらも本当に複雑で上品な味で、一品一品がイタリアンにも関わらず、結構軽めで食べやすいのだ。
おいしくて、味付けもくどくなく、パクパクいけちゃうのだ。
駿河湾・旬魚ソテー(肉とどちらかチョイス)
日本庭園みたいなプレートが来たのだ。アオダイという魚で、高級魚みたいなのだ。名前通り、青いお魚らしいのだ。旬が夏〜秋にかけてなので今、おいしい魚みたいなのだ。
淡白で食べやすいのだ。ソースは小松菜のピューレで、魚とよく合う、香り高いソースだったのだ。
北海道・熟成短角牛サーロインのグリル 天然わさびを添えて
分厚いけどやわらかい、美味しい牛肉のグリルなのだ。
上の方にあるソースは、イタリアの魚醤「コラトゥーラ」、すだち、イギリスの塩、わさびなのだ。色んな味が楽しめて美味しいのだ。美味しい魚醤や粒の大きい塩が楽しかったのだ。
お肉もとっても美味しかったのだ。
パン③ 玉ねぎのパン
玉ねぎのピリッとした辛味をほのかに感じるたまねぎパン。パンって優しいイメージがあるけど、これは個性的でガツンとくる。おいしかったのだ。
焼き栗のボネ
ホクホクの栗を身にまとった、大人味のチョコレートプリン。上にはバニラアイスとトリュフ。
チョコレートプリンと言っても、大人味のチョコレートなのだ。お酒っぽいというか、苦味のあるデザートなのだ。栗とチョコ、アイスが溶け合って、とても美味しいのだ。大きめの栗は食感も楽しいのだ。
ローズヒップティ
ローズヒップティは、ローズではないらしいのだ。ローズヒップを小さく剥いて、20分くらいかけてお茶にするらしいのだ。手間暇かかっていて、すごいのだ。たしかに、1から手作りだからか、今まで飲んだローズヒップよりも甘みや酸味が丸くて、複雑な味がしたのだ。
ローズヒップのジャムも一緒に着いてきて、お茶の中でふわっと花びらが広がるのがすごくかわいかったのだ。テンション上がるのだ。良い演出なのだ。
茶菓子
マドレーヌと、クッキーとタルト。どれも砂糖の甘さというよりかは、おいしいお菓子屋さんの控えめな甘さで、おいしかったのだ。お腹いっぱいなのに、おいしくて食べちゃうのだ。
この最後のお茶とお菓子は、特別に上にあがらせていただいて、上のお部屋でいただいたのだ。2階が本当に楽しくて、立派すぎる木のテーブルに、立派すぎる木が横たわっているのだ。
この横たわっている木のために、冷房入れているらしいのだ。半端ないのだ。
ここは、元々フェラーリ美術館で、フェラーリのコレクターさんの別荘だったらしく、そこをポルシェが買って、レストランにしているらしいのだ。どおりで、おしゃれ極まりないのだ。
店員さんも皆楽しくて、空間も料理もずっと楽しくて、何度も足を訪れたいお店なのだ。
御殿場の穴場イタリアン、大人なデートにぴったりなのだ。いんざん先生個人的には、こんなにテンションの上がるお店は初めてなのだ。ランチも、また季節が変わった頃にでも行きたいのだ。
今日も満腹!ごちそうさまでしたなのだ!
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