ビジョンから逆算した商品・サービスは既存のものとは被らない
前回、「やりたいことを逆算しよう」、「なぜやるのかから逆算しよう」みたいな話をさせていただいたんですけど、こんなご質問をいただきました。
「なぜやるかから逆算した結果、考えついた商品やサービスが既存のものとかぶっていたとしてもそれはそれで良いのでしょうか?またそれは既存のものの普及度合いや成熟性、需給バランスによって変わったりするのでしょうか?」っていうご質問をいただきました。
これはちょっと考え方が違うんですよね。商品やサービスが既存のものと完全に被るということは、実はビジョンから逆算したら100%起こりえません。被らないです。
どういうことかというと、「寒いから暖かい服を作るべきだ」、ここまでは多分被ると思います。つまりみんな寒い中で生活するのは辛いから、暖かい服を作ろうと考えました。
でもこれでもなかなか被らないですよ。
例えば僕たちは毛皮が好きだから、毛皮屋さんになろうとか、僕はウールがいいからウール屋さんになろうとか、いやいや羽毛がいいからウェザー屋さん、ダウン屋さんになろうとかっていう風に、様々なゴールに対する解決プランというのがそれぞれ提案されてきますので、なかなか一致するということはありません。
ファッションブランドを被っていると考える人はいない
もう一つ重要なことはどういうことかというと、ブランドなんですよね。
例えばカッコつけたいっていうことがあったとして、どのようにカッコつけたいのかっていうことを定義すれば、それは例えばルイヴィトンになり、エルメスになり、フェンディになり、KENZOになるという風に様々なブランドが生み出されていきます。
それはテイストが違うっていうことなんですよね。だから被りようがほとんど実はないはずです。これでこういうことが検討されてます。
新しいブランドとして顧客に選ばれるためにコンセプトワークが必要
例えば自分がコーチングを職業にしたいと思ったとします。
コーチという職業は既に市場にありますし、自分と同じようなコンセプトでコーチをやっている人も一定数いると思います。でもそういうコンセプトのコーチングを受けたいという人が供給できるコーチの数より多いうちはOK という感じなのか?
まずコンセプトはそんなに簡単に被らない。
もし仮に被ったとしたら、次に問題になるのはキャリアとか出自とか、あなたはなぜそれをやってきたのかとか、どういう考えなのかってことが出てきます。
それもまず被らない。被るっていうのはコピーした時だけで、逆算して被りようがないと思う。
例えば、デザインで似たようなデザインを作る人は誰かをコピーしてる人です。
そうじゃなくて世の中を良くしたいなとか、社会のビジョンから逆算すれば、奇跡的に被ることがあるかなというくらい難しい話です。
このことで重要なのはコンセプトワークで、社会にとってある程度の強度で必要であるということが判断できた場合、ある程度似通ったマーケットに参入することで、例えばコーチング業界というものにあなたが参入することになったとします。
その結果、あなたはコーチングマーケットで競合他社と戦わなければなりません。その時に顧客はあなたを選ぶか他の人を選ぶかを検討するわけです。ある程度エッジが立ったコンセプトがあった場合、他の人ではなく、おそらくその人は新しいブランドであるあなたを選ぶようになるはずです。
新しいブランドは当然そういう人たちから必要とされるものとして、コンセプトワークされている必要があり、されていれば勝てるし、されていなければその他のコーチと一緒なので勝てないと思います。参考になりましたら幸いです。
新しいブランドは当然そういう人たちから必要とされるものとして、コンセプトワークされている必要があり、されていれば勝てるし、されていなければその他のコーチと一緒なので勝てないと思います。参考になりましたら幸いです。
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