校長先生のありがたい話って、なぜ眠たくなるのでしょうか。
退屈だから?おもしろくないから?
ではもしも、もしも校長先生がガンダムのギレン・ザビだったら眠たくなるでしょうか。
もしかしたら、眠くならないかもしれません。
むしろ私は、スピーチが終わったら「ジークジオン!」と拳を挙げている自信があります。。
普通の校長先生とギレン・ザビ校長では、どんな違いがあるのでしょうか。一緒に考えてみましょう!
校長の話はなぜ眠たくなるのか?
まず普通の校長先生の話を思い出してみましょう。
おそらく「お友達を大事にしましょう」とか「交通事故に気をつけましょう」といったありがた~いお話しをされていたような気がするのですが、内容を思い出すことはできません。
私も「早く終わらないかな」と床に落書きしていたり、眠りの世界に旅立った記憶しかありません。
校長先生はきっと、何日も前から生徒の為になる話を考えて、原稿に起こして、場合によっては原稿を読む練習をされたかと思います。
でもアッと言う間に私は眠りの世界へ陥落していました。校長先生、恐るべしです。
校長はラリホーの使い手なのでしょうか。なぜ寝ちゃうのか、不思議です。本当に不思議です。
スピーチを演技するという考え方
私は思うのですが、ほとんどの校長先生はスピーチで、聴き手の生徒たちを楽しませようとは考えていないように感じます。
少なくともギレン・ザビのように、大衆の心を掴んで地球連邦軍に立ち向かおう、などという覚悟はないはずです。
そのような覚悟の下、パフォーマティブな話し方をすることを、ここでは演技と呼ぶことにします。
もしもギレン・ザビが校長先生だったら、ガルマ・ザビ追悼式典のような、パフォーマティブ溢れるスピーチになるはずです。
「圧倒的じゃないか。」思わず唸るギレン・ザビ校長の話
ここからは宇宙世紀00XX年7月某日にギレン・ザビ校長が夏休み前日の全校集会で話したスピーチを、生徒がレポートしたモノです。ギレン・ザビ総統を思い浮かべながらお読みください。
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ー7月のある日。僕は明日から始まる夏休みに期待を膨らませていた。明日から友達とゲーム三昧、8月にはキャンプに行くぞ。楽しみだー!
ーあ、新しい校長、ザビとか言ったっけ。まあいつもどおり、寝ててもいっか。
ーそんな浮かれた小学生達を、ギレン・ザビ校長は鋭い眼光で見回し、話し出した。
諸君!生徒諸君!
我々は遂にこの日を迎えた。明日からは諸君が待ちに待った夏休みである。早朝の起床、通学、そして授業!ありとあらゆる拘束からの解放と、諸君らは考えていることだろう。
しかし、これは自由を意味するのか?
否!試練の始まりなのだ!
ー僕は思わず姿勢を正した。胸に突き刺さってくる声、コトバ。今までの校長と何か違う。。僕は膝の前に組んだ手に力を込めて、ザビ校長を見上げた。ザビ校長の声は力強い。
未だ諸君の人生は12年にも満たない。その中で1ヶ月もの時間が占める割合は大きく、この時期に新たな戦いに挑むか、無為無策に過ごすかで、諸君らは新たな時代の勝者となるのか、それとも自由に堕落し、敗者へ道を歩むのかが決まるのである。
諸君!我々は諸君に数々の宿題を用意した!これは毎日決められた時間、決められた量を取り組み、初めて自分の力となるものだ。そしてこれは、担任のためにやるものでも、家族のためにやるものでもない。諸君が自らを律し、自らを成長させるためにやるのが宿題である。
だが毎年、夏休みが終わる直前に課題図書も読まず、ネット検索した読書感想文を提出するモノがいる!
何故だ!!!
ー僕はドキッとした。もしかしたら0,1秒くらい、呼吸が止まったかもしれない。校長はすべてを知っている。僕がここ2年間してきた行ないを。。。
ーザビ校長は力強く続けた。
諸君が選ぶその道は敗者への道なのだ!我々は諸君に勝者への道を歩んでほしいと願っている。
我が校が目指す、自主、自律そして、自由と独立精神への戦いを、決して弛むことなく歩み続けよ。
我々は、諸君らの背中を後押しし、支える覚悟を持っている。
それでも毎日の宿題ができないというのなら、あえて言おう!カスであるとっ!!
ーカス!!
ーそ、そこまで言う?校長ですよね?生徒に「カス」って、、、
ーザビ校長は「カス」と僕らを罵ったあと、軽く5往復は、僕らを見回しただろう。フト見ると、隣の女の子は口元に拳を当てて、微かに震えているようにも見えた。
ー無慈悲なザビ校長のコトバに、静まり返った体育館。更にザビ校長の声が響く。
今の私の言葉に反感を感じた者も多いだろう。だが今諸君が感じた悲しみも怒りも、決して忘れてはならない。
諸君は今、この怒りを結集し宿題をやりとげて、ようやく真の勝者となるはずだ。そして、宿題をやらず落ちぶれていくモノたちを、上から見下ろしあざ笑うことができる。
諸君ら宿題をやりとげられる優秀な生徒が社会に必要とされるのは、この世の必定なのだ!であるならば、諸君は襟を正し、その事実を受け止めなければならぬ。
生徒諸君よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ生徒諸君よ!!
我らジオン小学校の生徒諸君こそ、閉塞した社会を変革しうる選ばれし人材なのだ!
ジークジオン!!
ー僕はおもわずジークジオンと合唱し、立ち上がって拳をあげていた。周りのみんなも。ここにいる全員が、宿題をやり遂げると云う熱い想いを胸に秘めたことだろう。
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あの声で力強く、ギレン・ザビ校長は生徒に訴えかけたのです。ジオン公国を独立戦争に導いた情熱そのままに。
このように話せば、眠りの世界に旅立つ者は、恐らくいないでしょう。
ギレン・ザビのスピーチは、ラリホーじゃない、バイキルトです!
スピーチ、プレゼンでは演じる意識を持とう! (演じる意識が人生を変える)
普段の会話でも演技力は必要ですが、スピーチと言う舞台ではより必要になります。思ったことをただ声に出して話すのではなく、よりパフォーマティブに演じるようにしましょう。そうすれば、あなたも普通の校長先生からギレン・ザビ校長へレベルアップ間違いなしです!たぶん。。
そしてパフォーマティブになったあなたの人生は明るく変わっていくはずです。ジオン軍のように!
……あ、ジオン軍の未来は明るくなかった。
まあとりあえず、どんなに辛くても前を向いて歩こうと云うことでしょうか!
まずは普段から、演じる意識をする事から初めてみましょう!
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