スピーチライターの林悠です。
「もっと文章がうまくなりたい!」
誰でも一度は、そんな風に思ったことがあるのではないでしょうか?
でも何をどうすればいいかわからない…
色々試してみたけれど、いまいち効果がなかった…
そんな方におすすめしたいのが、名文暗唱という方法です。
名文暗唱とは
名文暗唱というのは、読んで字のごとく、優れた文章を暗記し、音読するというトレーニングです。
なんでも、「文章がうまくなりたい!」と思う全ての方に有効だとか!?
・そもそも文章を書くのが苦手で、何を書いたらいいかわからずフリーズしてしまう…
・文章を書くのは好きだけど、自分の書いた文章になんとなく物足りなさを感じている…
・今の実力でも十分通用するけれど、さらなる高みを目指したい!
などなど、このブログを読んでくださっている理由は様々だと思いますが、どんな立場の方でも効果を期待できるので、試してみる価値は大いにあると思います。
名文暗唱が文章力アップにおすすめな理由
じゃあどうして名文暗唱がおすすめなの?ということですが、理由は以下3点です。
① 表現が豊かになる
② 文章を書くスピードが上がる
③ 文章の推敲力が上がる
順番に解説していきます。
表現が豊かになる
「表現」と聞くと、なんとなく、自分の内側から湧き上がってくるものというイメージがありますよね?
でも、実はそうじゃないんです。
表現というのは、外部から取り入れるものなんです。
そのため、多種多様な作品を見たり聴いたりすることが、表現力アップのためには必須です。
暗唱は、その見たり聴いたりした表現を、自分のものにするために必要な工程と考えてください。
ここでひとつ、私の実体験をご紹介します。
中学校の国語の授業で、「大阿蘇」という詩を習った時のことでした。
私はその詩の中に出てくる「蕭々と」という表現がものすごく気に入って、
雨が降つてゐる 雨が降つてゐる
雨は蕭々と降つてゐる
という部分を一時期、頭の中でずっと繰り返していたんです。
その数年後…
高校の国語の授業で、「羅生門」の続きの話を書くという宿題が出されました。
私は羅生門に雨を降らせたかったのですが、「羅生門に降る雨」を表す、ぴったりの表現がなかなか見つからなかったんです。
「ザーザー」では強すぎる…
「しとしと」では何かが足りない…
「ぽつぽつ」では弱すぎる…
そんな感じで悩んでいた時、頭の中にふと、あるフレーズが思い浮かびました。
雨が降つてゐる 雨が降つてゐる
雨は蕭々と降つてゐる
「これだ!!」と思った私は、「大阿蘇」で身につけた表現を、「羅生門」の二次創作に活用しました。
あの時、繰り返し頭の中で唱えていなかったら、この詩を思い出すこともなかったでしょう。
当時は無意識でしたが、この暗記→反復の流れを習慣化することができれば、表現力は確実にアップします。
文章を書くスピードが上がる
皆さんは文章を書き始める時、「ゴール」を意識していますか?
この場合のゴールというのは、目標とするべき文章の水準です。
「これくらいのクオリティの文章を完成させよう」という、いわば完成イメージですね。
これが頭にあるのとないのとでは、大違いです。
例えば、マラソン大会に参加する時、事前に必ずゴール地点を確認しますよね?
どこがゴールかわからない状態で、スタートを切る方はあまりいないと思います。
文章もマラソンと全く同じです。
先にゴールを決めて、そのゴールに向かって走っていくことで、よりスピーディーに文章を書くことができるようになります。
名文暗唱は、そのゴールを見えやすくするという点で、非常に有効です。
また、先ほどの「羅生門」のエピソードにもありましたが「もっと良い表現ありそうだな~」と思う場面って多いですよね。
でも自分の納得のいく表現を探すのって、意外に時間がかかるものです。
その点、名文暗唱は自分の頭の中に「お気に入りの表現辞典」を作っていくようなものなので、良い表現・ぴったり合う表現を調べる時間を大幅に削減できるというメリットもあります。
文章の推敲力が上がる
皆さんは文章を書いた後に、「見直し」ってしていますか?
多分ほとんどの方がしているんじゃないかなと思います。
もちろん私も、自分の書いたスピーチ原稿は必ず見直すようにしています。
なぜかというと、初稿(一番初めに書いた原稿)は大抵めちゃくちゃだからです。
「え~っと…つまり、何が言いたいわけ?」
毎回、自分で自分の文章にツッコミを入れずにはいられません。
でも、初稿っていうのは、そういうものなんです。
大事なのはその後で、めちゃくちゃな文章を、ある程度の水準まで整えていかなければいけません。
ここで効いてくるのが名文暗唱です。
名文暗唱によって、目標とするべき文章の水準(ゴール)が見えるようになると、そのゴールと自分の文章との差も見えるようになります。
その差を埋めるために、あれこれ試行錯誤をしていかなければならないのですが、ゴールが見えていないと、試行錯誤のしようがないんです。
先ほどのマラソンの例を思い出してください。
ゴールの場所を把握していないと、ペース配分や給水タイミングなどの戦略も立てられませんよね?
あと終わりが見えないので、単純に辛い…
その反面、ゴールが見えている状態だと、効率的に試行錯誤ができますし、精神的にもずいぶん楽に文章を書くことができるようになります。
実際にやってみた!
ここまで、名文暗唱が文章力アップにおすすめな理由を説明してきましたが、皆さんの中には、こんな疑問を持った方もいるのではないでしょうか?
本当に名文暗唱で文章力がアップするの…?
その気持ち、すごくよくわかります。
私も今まで「暗記や暗唱は文章力向上に効果的」という話は色々なところで見聞きしたことがありますが、その検証をしている人は一人もいませんでした。
そのため今回は、実際に名文暗唱をやってみて、本当に文章力がアップするのか、検証してみたいと思います!
名文暗唱のやり方
まずは名文暗唱のやり方について説明します。
今回は夏目漱石の「草枕」を例に進めていきましょう。
この作品の冒頭部分はすごく有名ですよね。
日本人なら、誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ここでは冒頭の「山路を登りながら~住みにくかろう」の4段落を暗唱したいと思います。
1. 事前準備:分割
もし暗唱しようとしている文の量が多い場合は、あらかじめ分割をしておきます。
(分割の目安としては、1分で暗記ができる量がおすすめです)
草枕は前半と後半の2回に分けて暗唱していきます。
2. 前半を1分かけて暗記
まずは前半パートを1分かけて暗記します。
3. 前半を30秒で暗唱
次に今覚えた部分を30秒で暗唱します。
文章を見ないでもきちんと言えるか、チェックしましょう。
1回でできなかった方は、再度①→②を繰り返します。
4. 後半を1分かけて暗記
前半パートの暗唱ができた方は、後半パートに移ります。
前半と同じように、1分かけて暗記しましょう。
5. 後半を30秒で暗唱
今覚えた部分を30秒で暗唱します。
1回でできなかった方は、再度③→④を繰り返します。
6. 全体を1分で暗唱
後半まで暗唱ができた方は、最後に前半後半合わせて、通しで暗唱ができるかチェックしてみてください。
制限時間は1分です。
1回で最初から最後まで暗唱できなくても落ち込まず、暗記→暗唱をできるまで繰り返しましょう。
初めて名文暗唱にチャレンジした感想は?
名文暗唱にチャレンジした方、いかがでしたか?
私はもともと暗記が得意な方なので、1分で暗記→30秒で暗唱は結構余裕でした。
そしてやってみると、意外と楽しい…!
ゲーム感覚で名作に触れられるというのは一石二鳥ですね。
もちろん、暗記の得意不得意やスピードの違いはあると思うので、うまくできなかった方は諦めずに何度もトライしてみてください。
名文暗唱のやり方 ~おさらい~
検証スタート!
それでは、ここから本格的な検証に入っていきたいと思います。
検証ルール
1. 期間は1週間
2. 1日1作品、名文暗唱をする
3. 名文は自分にとっての名文でOK
4. ジャンル不問(詩、漫画、映画など、小説でなくても良い)
5. 暗唱済みのものは、毎日復習して自分の頭に定着させる
事前に、ざっくりこのようなルールを決めました。
特に注目いただきたいのは3番目と4番目のルールです。
やっぱり継続のためには、自分自身が楽しむことが大切だと思ったので、「世間が考える名文」ではなく「自分が考える名文」という基準で作品を選ぶことにしました。
ここからは日記形式で、検証の記録を残していきます。
検証1日目
取り上げる作品:枕草子 清少納言
初めてこの作品に触れたのは小学生の時でしたが、子どもながらに非常に興味深いなと思いました。
何千年という時が経っても、人間が「いいな」と思うものはあまり変わらないんですね。
今回はちょっと量が多い+古文で暗記に時間がかかりそうなので、私は3分割して暗記→暗唱をすることにしました。
これは全部暗唱するのに、思ったより時間がかかりました…(20分くらい?)
とても1サイクルでは覚えられず、何回か繰り返して、ようやく全部を暗唱できました。
今回、枕草子に挑戦してわかったのは、文章の意味がわからないと暗記もできないということです。
最初にさらっと現代語訳を見てから始めたものの、意味のわからない単語がちょこちょこ出てくるので、全く暗記が進まず…
仮にその場で暗記できたとしても、暗唱の時になると綺麗に忘れているんです…
そのため、一度暗唱作業をストップして、原文と現代語訳を照らし合わせながら、一単語一単語意味を理解した上で暗唱に臨みました。
その方がはるかに暗記も暗唱もスムーズにいった気がします。
古文の暗唱に挑戦される方は、ぜひ参考にしてください。
検証2日目
取り上げる作品:風の歌を聴け 村上春樹
これは村上春樹のデビュー作で、つい最近読み始めたものです。
2023年、私の中に村上春樹ブームが到来し(遅い)、デビュー作から全作品読破することに決めました。
今回も一度で暗記するには少し量が多いかなと思ったので、2分割しています。
天下の村上春樹でも、絶望感に襲われることってあるんだ…
というか天下の村上春樹だからこそ、こういう絶望を感じるのかもしれない…
そんなことを考えながら、暗唱をしました。
前日に挑戦したのが枕草子だったせいか、この作品の暗唱はさっくり終わりました。
「そういえば、昨日の枕草子はちゃんと覚えているかな?」と思い、復習がてら暗唱したところ、秋のパートで止まってしまったので、再度暗唱し直しました。
やっぱり一度暗唱したきりでは、頭には定着しませんね…
検証3日目
取り上げる作品:サーカス 中原中也
私、中原中也の創り出す世界観が昔から好きなんですよね。
紹介したい作品はたくさんあるのですが、今回はオノマトペやリフレイン、比喩、行下げなど、様々なレトリックが使われている「サーカス」を暗唱してみることにしました。
今回は3パートに分割して、暗唱していきます。
これも枕草子ほどではないにしろ、中原中也の独特な表現を暗記するのに意外と時間がかかりました。
パート毎の暗唱はそこまで難しくなかったものの、全体の暗唱は3回くらい繰り返して、やっと空で言えるようになったという感じです。
でもやっぱり詩は声に出して読むと、目で読むのとはまた違った楽しみ方ができますね。
ちなみに昨日に引き続き、「枕草子」と「風の歌を聴け」の復習をしたのですが、文章の内容は覚えているものの、「次の言葉なんだっけ…?」「ここって「は」だっけ?「も」だっけ?」といったような細かい部分を忘れがちになっていました。
やはり何度も何度も繰り返さないと、自分のものにはならないんですね…
※4日目以降の検証記録はこちらからご覧ください。
検証結果
正直、1週間では劇的な変化は感じられませんでした。
でもいくつかの気づきが得られたので、そのことについてお話しします。
読解力アップにつながる
これは枕草子の暗唱でわかったことですが、文章の意味がわからないと、暗記はほぼ不可能です。
(一時的にできても、すぐに忘れます)
そのため、わからない単語や表現の意味を自然に調べるようになり、ただやみくもに文章を覚えるのではなく、意味を理解しながら暗記しようという習慣がつきました。
これを長く続ければ、読解力アップにもかなり効果があるのではないかと思いました。
読書意欲が湧く
私は名文暗唱の対象を決める時、自分が好きな作品や読んだことのある作品だけではなく、前から気になっていた作品や有名な箇所のみ知っている作品なども合わせてピックアップするようにしました。
まだ読んだことのない作品でも、名文暗唱で作品の一部に深く触れることにより、「この先を読んでみたい」「この作家の他の作品にも触れてみたい」という気持ちになったので、読書のモチベーションが上がらないという方は、まずは名文暗唱で作品に触れてみるのもいいかもしれません。
人間として成長できる
今回、名文暗唱で多種多様な作品に触れることで、様々な人の考え方や価値観を知ることができ、とても楽しかったです。
私はこれが、一週間の検証で得られた一番大きな成果なのではないかと思います。
良い文章を書くためには、語彙力を増やしたり、テクニックを磨いたりすることももちろん必要です。
でもそれ以上に、世の中には自分と違う考え方をする人や自分と違う価値観で生きている人がいるということを、身をもって体験することが何よりも大切なのではないでしょうか。
名文暗唱を通して、多様な価値観に触れることで、視野が広がり、新たな創作へつながっていくと私は考えています。
みなさんもぜひ、名文暗唱を通して、楽しみながら自分の世界を広げていってみてくださいね
1週間の検証は終わりましたが、これからも1日1作品のペースで名文暗唱は続けていく予定です。
もしかしたら、文章力アップを実感できる日が来るかも…!?
<検証4日目>
取り上げる作品:小僧の神様 志賀直哉
「小説の神様」と呼ばれている文豪、志賀直哉。
名作は多々ありますが、個人的に一番好きなのは「小僧の神様」です。
心の機微の面白さを初めて実感できた作品でした。
今回は前半と後半の2回に分けて暗唱しました。
志賀直哉の文体はザ・シンプル。
独特な表現や凝った表現があまり出てこないので、非常にわかりやすいし、暗唱もしやすいです。
数十分で読める短編がたくさんあるので、ぜひお気に入りの作品を見つけてみてください。
【昨日までの復習】
枕草子
秋のパートの入口で3日連続つまずいています。
ここさえクリアできれば、自分のものにできたと言えるでしょう。
風の歌を聴け
一番覚えやすそうな本作の内容を一番忘れていました。
覚えやすいからか、頭から抜けるのも早い気がします…
意外な発見ですね。
サーカス
独特な表現のオンパレードで、定着に一番時間がかかりそうだと思いましたが、2回繰り返しただけで、完璧に暗唱できました。
昨日暗唱したばかりだから?
引き続き様子を見ましょう。
<検証5日目>
取り上げる作品:氷点 三浦綾子
家族で北海道旅行をした時に、旭川にある三浦綾子記念文学館に立ち寄り、せっかくだから何か読んでみようと思って手に取ったのがきっかけです。
テーマは「原罪」
三浦綾子の作品の中では、こちらが一番有名ですが、とにかく内容がヘビーなので、心して読んでください。
今回は陽子の遺書の一部分を暗唱したのですが、気持ちが入り過ぎてしまい(泣けるんです)、なかなか暗記に集中できませんでした…
それに加え、今までの作品より暗唱の量が多め+最後の一文が複雑で全然頭に残らないため、すごく時間がかかりました。
通しでの暗唱を15回は繰り返したと思います。
明日忘れている気しかしません…
【昨日までの復習】
枕草子
昨日、いつもつまずく部分(秋の出だし)を集中的に練習したので、暗唱5日目にして、ようやく一言一句間違わず暗唱できるようになりました。
風の歌を聴け
ほぼ完璧に暗唱できていますが、細かい部分で数秒悩んでしまうことが何回かあったので(例:襲われることになった?襲われることとなった?)、その部分の練習を集中的にやりました。
サーカス
一発で暗唱成功です。
3日で暗唱完了という最短記録を叩き出しました。
無個性な文章より、個性的な文章の方が頭に定着しやすいという仮説は真かもしれません。
小僧の神様
冒頭が思い出せず、暗唱を始めてすぐに本を読み返すという不安なスタートを切りました。
一文を丸々飛ばしてしまうなど、まだ全然自分のものになっていません。
<検証6日目>
取り上げる作品:Paradise Kiss 矢沢あい
漫画って名言の宝庫ですよね。
矢沢あいの作品といえば「NANA」が有名ですが、私は本作が一番のお気に入りです。
学生の頃から、人生について悩んだ時は、この漫画を開いていました。
漫画の名文はひとつが短いので、今回は2箇所抜粋して暗唱しました。
小説などに比べると、はるかに覚えやすいので、暗記に苦手意識のある方は、漫画から名文暗唱をスタートしてみるのもいいかもしれません。
【昨日までの復習】
暗唱完了した作品(カッコ内は暗唱までにかかった日数)
枕草子(5)、サーカス(3)
風の歌を聴け
5日目にして、ようやく一発で暗唱成功です。
現代小説の暗唱に、古典と同じ日数がかかるとは思いませんでした。
小僧の神様
昨日に比べて、はるかにスムーズに暗唱できましたが、まだ細かい部分を飛ばしたり間違えたりします。
明日、一発成功を目指します。
氷点
前半は順調だったのですが、後半部分で一文を丸々飛ばしてしまいました。
あと、昨日全く頭に残らず苦戦した最後の一文は、予想通り、綺麗さっぱり忘れていました。
<検証7日目>
取り上げる作品:金閣寺 三島由紀夫
父の本棚をのぞいていて、目にとまった作品です。
金閣寺って、あの京都にある金閣寺?
あれでどう小説を書くの?
という好奇心から手に取ったのですが、まだ最初の数ページしか読んでいません。
暗唱はそんなに苦戦することもなく、2分割して10分くらいで終わりました。
でもなんとなく、小僧の神様パターン(初日はさらっと暗唱できたのに、2日目になると何も出てこない)になるような気がするのは気のせいでしょうか…
【昨日までの復習】
暗唱完了した作品(カッコ内は暗唱までにかかった日数)
枕草子(5)、サーカス(3)、風の歌を聴け(5)
小僧の神様
4日目にして一発暗唱成功!
…と思いきや、前々日にまるっと飛ばした一文をまた飛ばしていました。
しかもそれにしばらく気がつかなかったという…
明日に期待しましょう。
氷点
最後の一文の手前までは順調に進みました。
問題の最後の一文ですが、出だしの「この…」から先が出てこず、ギブアップです。
でも少しは進歩したので(「この」は出てきた)、良しとしましょう。
Paradise Kiss
あれ?
出だしは「そして」だっけ?「それで」だっけ?
……「しかも」でした。
短いからといって、高をくくってはいけませんね。
<検証8日目>
取り上げる作品:ハリー・ポッターと死の秘宝 Part.2 デヴィッド・イェーツ(監督)
いや、求めていませんでしたよ。
ハリー・ポッターの映画に名言なんて。(失礼)
ダンブルドア校長の不意打ちにやられました。
スマホを見返したら、メモまで取っていたので、かなり心に刺さったんだと思います。
こちらも漫画同様、台詞なので覚えやすいです。
昨日みたいに油断して、冒頭から間違えるなんてことのないように注意します。
【昨日までの復習】
暗唱完了した作品(カッコ内は暗唱までにかかった日数)
枕草子(5)、サーカス(3)、風の歌を聴け(5)
小僧の神様
昨日の一文飛ばしがすごく悔しかったので、今日は意地でも忘れるものかという心持ちで挑みました。
めでたく、一発で暗唱成功です。
なんだかんだ5日もかかってしまいました…
氷点
昨日、最後の一文を徹底的に練習した成果か、こちらも一発で暗唱成功しました。
暗記する文量は一番多かったのですが、4日で暗唱できたので、長いから暗唱に時間がかかるというわけでもなさそうです。
Paradise Kiss
3日目で完璧に暗唱できるようになりました。
漫画や映画の短い台詞は、できれば2日で定着させたいですね。
金閣寺
「また」「その」「から」などの場所がごちゃごちゃになってしまいました。
こういう細かい要素は暗唱の関門な気がします。
<検証9日目>
取り上げる作品:平家物語
私の一番好きな古典です。
令和の時代に読んでも、おもしろいと思えるってすごいですよね。
冒頭の「祇園精舎~」の部分は暗唱できるという方も多いのではないでしょうか?
私も冒頭は国語の時間に暗唱したことがあるので、今回は別のシーンの暗唱にチャレンジしました。
現代語訳も色々な作家さんが出していますし、漫画やアニメもあるので、ぜひチェックしてみてください。
今回、暗唱したシーンは何度も読み返していた部分だったので、幸いにも40%くらいは頭に入っていました。
そのため、覚えていない箇所を中心に効率的に練習ができた点は良かったです。
これをゼロから頭に入れるとなると、やはり古典だけに、かなり時間がかかっていたと思います。
【昨日までの復習】
暗唱完了した作品(カッコ内は暗唱までにかかった日数)
枕草子(5)、サーカス(3)、風の歌を聴け(5)、小僧の神様(5)、氷点(4)、Paradise Kiss(3)
金閣寺
3日目で一発暗唱に成功しました。
今までは小説の暗唱に平均4日~5日かかっていたのですが、以前より日数が縮まりました。
自分でも慣れてきたなという感覚はあります。
ハリー・ポッターと死の秘宝 Part.2
こちらは2日目で完璧に暗唱できました。
<検証10日目>
取り上げる作品:お気に召すまま ウィリアム・シェイクスピア
大学のゼミの教授がシェイクスピアの専門家だったので、シェイクスピア作品はいくつか読まされ読みました。
「十二夜」好きの私としては、男装するヒロインが出てくるという共通点を持つ本作はずっと気になる存在だったんですよね。
この機会に手に取れてよかったです。
シェイクスピアと聞くと、ちょっととっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、脚本の形になっているので、文字数も少なく、意外とスラスラ読めます。
翻訳家も多数いるので、ぜひ自分の好きな翻訳家を見つけてみてください。
(ちなみに私は松岡和子さん派です)
今回は有名な「この世はすべて舞台…」の部分を暗唱しました。
台詞なので、つい感情を込めて読んでしまいますね(笑)
文量も短いので、5分くらいで暗唱完了しました。
【昨日までの復習】
暗唱完了した作品(カッコ内は暗唱までにかかった日数)
枕草子(5)、サーカス(3)、風の歌を聴け(5)、小僧の神様(5)、氷点(4)、Paradise Kiss(3)、金閣寺(3)、ハリー・ポッターと死の秘宝2(2)
平家物語
昨日、覚えていない箇所を中心に練習できたのがよかったのか、まさかの2日目で一発暗唱に成功しました。
古文の上、欲張って結構な文量の暗唱にチャレンジしたので、3日はかかるだろうと思っていたのですが、うれしい誤算です。
リズムに乗れれば、意外と暗唱も難しくなかったです。
検証11日目に続く…
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