サロンには様々な職業のメンバーが集まっています。それぞれのメンバーがサロンで学んでいること、仕事への活かし方、これからサロンで挑戦してみたいことなど、座談会形式でお話しいただきました!
飯塚 皆さん、今日はお集まりいただきありがとうございます。さっそくですが、サロンに入ったきっかけからお話しいただけますか?
林 私は大学生の時に韓国語のスピーチコンテストに出る機会が何回かありました。それがきっかけで、
もっとスピーチを本格的に勉強してみたいって思って。さらにそのスピーチって仕事にできないんだろうか、みたいなことを考え始めて、結構インターネットで探して、蔭山さんのところにたどり着きました。
鈴木 私は
『本日はお日柄もよく』という本を読んでスピーチライターの仕事を知りました。本の内容が魅力的で、やってみたいなって思ったので、勉強できる場所ないかなって調べた時に出てきたのが蔭山さんのゼミだったので、ちょっと顔を出してみようかなって。
飯塚 岩井さんは、もともとサロンができる前の蔭山ゼミから、蔭山さんとお知り合いだったと聞きましたが。
岩井 そうですね。僕の幼馴染みの友人が蔭山さんのことを知っていて、その友人の紹介で蔭山ゼミに入りました。会社経営をしていたので、投資家向けにピッチとかいろいろ売れないといけないし、サービスの広告やプレスリリースを打たないといけないし、というので、
ちゃんと文章とか言葉を勉強したいなと思って。
飯塚 ちなみに皆さん、サロンに入る前に蔭山さんの講演とかってご覧になったことありますか?
岩井 スピーチをされてるところは見たことなかったですね。
蔭山 え、みんな僕が喋ってる姿見たことない?!
一同 ですね(笑)
蔭山 そうなんだ…。
飯塚 それでも皆さんがSWSに入ろうと思ったのは、
スピーチライターがいて、学べる場所が唯一ここだったからっていう感じですか?
林 そうですね。スピーチライターの方って他にも何人か出てきたんですけど、こういうサロンを開いてるのが蔭山さんしかいらっしゃらなくて。それで、蔭山さんのところで学んでみたいなって思いました。
飯塚 サロンではいろんなイベントがあると思うんですけど、何が一番お好きですか?
林 私は、王道ですけど分科会がすごく好きです。なかでもスピーチ部は2週間間隔で開催しているじゃないですか。だから「自分ここ成長したな」とか「ちょっとまだここ足りないな」みたいなのを定期的に測れるのはすごく大きいかなって思います。
飯塚 実際に自分で書いて、それに対するフィードバックがあると本当に身になりますよね。鈴木さんはいかがでしょう?
鈴木 私も一番好きなのはスピーチ部です。自分のことをスピーチで書く時って、結構自分と向き合う時間になっていて、それが自分の成長につながっています。スピーチを書く技術自体も成長できるんですけど、それ以上に自分自身と向き合うことがすごい成長に繋がったなと私は思ってるので、そういうところがすごく好きです。
岩井 僕は、あんまり時間がとれない時も多いので、基本はラジオをずっと聞いて、新しい考え方とか仕事に取り入れられるものを積極的に聞いたりしてます。あとはリアルなイベントも結構好きです。
この前の4周年イベントでスピーチコンテストあったじゃないですか。皆さんかなりしっかり準備してスピーチされてましたよね。ガッツリ準備したものを見る機会ってあまり無いし、かつスピーチって自分の価値観とか、過去の生い立ちとか、結構深いところに迫るものなので、聞いてる方もすごく感動するし、自分も頑張ろうと思えますね。
飯塚 林さんや鈴木さんはコロナ禍に入会されたから、リアルなイベントはこの前の4周年イベントが初めてですか?
鈴木 いえ、リアルの蔭山ゼミには何回か参加しています。本を読んで、その本についてみんなで話し合うみたいな。自分が見てなかった視点とか考え方が聞けるのですごい面白いです。
岩井 僕が蔭山ゼミに初めて行ったときは、友人の誘いで行って、結構気軽な感じで、ノリで行ったんですよ。そしたら山本七平さんの『空気の研究』の回で、蔭山さんもかなり難易度が高い本だとはおっしゃってましたが、本当に分かんなくって。
これはやばいなって思いました。でも結構皆さん普通に議論されてるんですよね。だから、ちょっとこれは何とかついて行きたいなっていうのがあって続いてます。
飯塚 ゼミもそうだし、ラジオとかも今まで聞いたことのない言葉が結構出てきたりしますもんね。それが、他のコミュニティではなかなか無いところですよね。
蔭山 聞いたことないことを喋ることあるっけ?ああ、再帰的近代化とかね。
飯塚 はい、聞いたことなかったです。いま皆さんがお話ししてくださったように、ラジオやゼミではハイレベルなインプットができて、分科会やイベントではそれを活かしたアウトプットができる。両方の機会があるのがSWSの良さですよね。
飯塚 サロンはイベントや勉強だけではなくて、新しく仕事が生まれることもあるかと思います。例えば林さんは、スピーチライティングの仕事があったと思うんですけど、それについて教えてもらってもいいですか?
林 はい。元々蔭山さんのところに「イベントでスピーチすることになったんですけど、添削してくれませんか。」というご依頼が来ていて。
でも、蔭山さんもお忙しいし、金額も見合わなかったっていうことで私に振られたものだったんです。すごく良い経験だったなと思います。
飯塚 自分のスピーチを書くのと、お客様のスピーチを書くのとでは感触が違うと思うんですが、どこが一番難しかったですか?
林 いつも蔭山さんが原稿を書くときは、ヒアリングをしながら構成も考えておいて、ヒアリングが終わった頃にはほとんど流れができているっていうふうにおっしゃってて、それをやろうと思ったんですけど、流れが全然組み立てられなくて。結局その場では話を聞くだけ聞いて、持ち帰ってから流れを考えました。そこが難しかったですね。
蔭山 具体的な話は出せないけれど、政治家さんのスピーチも一緒に見てもらったじゃないですか。あの時の感想とかも是非。
林 あの案件は、ご依頼をしてきた政治家さんが、結構スピーチの構想がふわっとしていて、あんまりご自身で詰められてなかったんですよ。そこを蔭山さんが「ここ、こう言ってますけど具体的にはどうなんですか」とか、ガンガン質問していっている。
そういう風に、お客さんが考えられていないところを“詰める”っていうこともスピーチライターの仕事なんだなって。原稿を聞きながら整理して、「ここが足りない」っていうのがわかっているから詰められるわけじゃないですか。それが今の私には足りない能力かなって気づかされました。
飯塚 ありがとうございます。鈴木さんは以前ウェブサイトのランディングページ(LP)の文章を書かれたと思うんですけど、いかがでしたか。
鈴木 そうですね。スピーチもLPも聞く/見る側の人とのコミュニケーションで、
その人の心をどう掴むかっていう観点で構想を考えていく、というのを普段から蔭山さんがおっしゃっているんですけど、では実際にゼロ・白紙の状態からどうやって積み上げていくのかっていうのは正直やったこともなかったし、そのLPが初めてだったんです。やっぱりインプットだけじゃなくて、アウトプットしないと自分のものにならないなってすごい感じました。
飯塚 普段の臨床検査技師のお仕事と全然違うビジネスのページを書いてみてどうでしたか?
鈴木 業界のことが全然分からないので、それが一番大変でした。LPを書くにしても、何を一番重要として伝えたいのか、お客さんがどういうキャッチだったら見るのか、何が求められているのかっていうのが、業界のことが分からないと見えないので、何を書いたらいいのかが分からなかったです。色々な業界を相手に仕事をするんだったら、各業界についてそれなりに知識がないと書けないんだなっていう風にすごい思いました。
岩井 そうですよね。そういう意味だと、サロンは色んな業界の人が集まっているので、情報交換ができますよね。
飯塚 ちなみに岩井さんはサロンの出会いを通して新しく始めた活動やビジネスなどありますか?
岩井 私が前職でスタートアップ企業を経営していたときに、以前営業の仕事をしていたサロンメンバーに、営業をお願いしたんですよ。
サロン内である程度やり取りしていると、その人がどういった人かが分かるからやりやすい。単純に営業代行に頼むよりは、人となりを分かった上で頼めたのは良かったかなって思いますね。
飯塚 サロンで学んだことが、普段の生活や仕事でも活きているなって感じることはありますか?
鈴木 私は趣味でYouTubeのゲーム配信をやってるんですけど、その動画を作る時に、スピーチ部とかで学んだ構成のつくり方とかが何となく頭の中に浮かんでくるので、それを取り入れながら作るようにしてます。
林 私は、
物事をすごく深く考える癖が付いたのが結構大きいなって思っていて。前は映画とか、絵画とか、本とかを読んでも、なんか楽しかった、とか、ちょっとよく分かんないや、ぐらいの感じで終わってたんですけど、そこから一歩踏み込んで、結局この作者は何が言いたいの、とか、ここの描写はちょっと変わってるけど、何であえてこういう描写にしたんだろう、みたいなことをより深く考えるようになったかなと思います。
岩井 僕の場合は、例えばプレスリリースを過去に何回か打ちましたけど、それをメディアに取り上げてもらうためにどう書くか、というのを蔭山さんにご相談したり、あとは自分でも、普段から色々言葉を見てると「こう書けばいいのかな」っていうのが感覚的に分かってきます。
あとは、
サロンにいると自然と教養が身に付くので、会食とかで、最近こういうことありました、みたいな話のとき、僕基本ニュースとか見ないんで全然ついていけないんですけど、ついていけなくてもドキドキしない。自分の経験を交えて「ああ、それはこういう風になって、これはキリスト教と仏教の対立だな」とか、何となく構図がわかるから、細かいところがわからなくても動じなくなっている。
飯塚 蔭山さんも、ニュースをあんまり見ないっておっしゃってましたよね。
飯塚 じゃあ次はちょっと角度を変えた質問で、蔭山さんってどんな人ですか?
蔭山 これ僕いないほうが良いんじゃない(笑)?悪口言えないよ。
林 最初は勝手に厳しいイメージがありましたが、今じゃほんと優しすぎてびっくりするぐらい。教え方とかがすごく柔らかい方だなって、すごい私はギャップでした。
鈴木 入る前に蔭山さんが喋っているところとかは見たことがなかったんですけど、写真のイメージだけだとなんか優しそうな人だなって。
蔭山 良かった(笑)。本から僕のことを知った方とかは、僕が書く活字がガチッとしてるから、すごい怖いイメージをお持ちになられることが多いです。あと年齢が60とかかなり上に見えるみたいで。
鈴木 そうなんです。でもSWSに入ってからの方が私は怖いかも(笑)。人当たりもいいし、言い方も柔らかいんですけど、いつ切り捨てられるか分からない。
蔭山 切り捨てはしないけど、「できてないね」って(笑)。
岩井 確かに、鋭さとしなやかさを両方兼ね備えられてるのかなっていうのは受講生として見てて思います。やっぱりスピーチを責任もって作るというところで、ある程度厳しさや鋭さはもちろんお持ちなんですけど、たまに質問すると「ああ岩井さん、これはね〜」みたいにちょっと口調も柔らかくなって優しく教えてくれたり。
あとまあ、これは別にあれなんですけど、ちょっと寂しがり屋なのかな(笑)。基本経営者って孤独な仕事なんですよ。僕も気持ちは分かるんですけど、結構寂しがりやなのかなっていう感じがしてます。
蔭山 実は僕友達がいなくて、本当に(笑)。どうせ誘っても忙しいから来ないだろう、みたいなのがあるみたいで、誰からも誘われない。実際忙しいんだけどね。だからサロンメンバーの前で寂しがり屋が出ちゃってます。
飯塚 最後に、SWSに興味を持って、このページを見てくださった方に一言お願いします。
岩井 そうですね。
まず、SWSは、ハードルは高くないです。僕みたいにラジオ聞いているだけでも結構勉強になるし、変わってくる実感があるので、ぜひ気軽な感じでやってもらっていいんじゃないかなと思います。
林 サロンのコンテンツとか、主催者の蔭山さんのお人柄とかももちろん魅力的なんですけど、やっぱり普通に生活してたら出会えない方と出会えるっていうのも、私はすごい大きな魅力だと思っていて。分科会とかゼミで色んな立場の人の色んな意見・考え方を聞けるので、
自分の世界を広げるとても良いきっかけになると思います。
鈴木 私は、SWSに入る前は、サロンってちょっと意識高くて、知識がたくさんあって怖い人たちばかりかな、とか思ったんです。でも、
SWSはみんなフレンドリーで、立場や年齢、性別関係なく楽しく学べるので、迷ってるなら、とりあえず入ってみるのが一番だと思います。
飯塚 皆さん、ありがとうございます。最後に、蔭山さんから何かありますか?
蔭山 協力してくださってありがとうございました。サロン活動に新しい動きを作っていこうと日々努力してるんですが、仕事が突然降ってきたりして、なかなか…。昨日も、突然電話がかかってきて「え、この電話出るの怖い。」って(笑)。そんな感じなんですが、怖い仕事の合間に何とか盛り上げていきますので、ご協力頂けるととてもありがたいです。
飯塚 皆さん、引き続きよろしくお願いします。今日はありがとうございました。