コンセプトとは【「〜っぽい」という世界観】

コンセプトワーク

「ダメダメ!コンセプトが分かりづらいんだよ。なんだよ、そのカメ。なんで、カメなのに2足歩行なんだよ!」

と、コンセプトを疑われたことはありませんか?

私は、ノコノコが好きです。

コンセプトって、一体なんでしょうか?
マリオって、どんなコンセプトなんでしょうか?
そもそも、スピーチとコンセプトは関係あるのでしょうか?

永遠の謎、コンセプトの全貌に迫りたいと思います。

辞書の定義では?

広辞苑によると、コンセプトとは
①概念。
②企画・広告などで、全体を貫く統一的な視点や考え方。
と出てきます。

なるほど!
コンセプトとは、“概念”なんだ!!


・・・
概念・・・
ガイネン・・・
なんだそれは??

更に“概念”を広辞苑を引いてみると出てくるのが、

①事物の本質をとらえる思考の形式。事物の本質的な特徴とそれらの連関が概念の内容(内包)。概念は同一の本質をもつ一定範囲の事物(外延)に適用されるから一般性をもつ。例えば、人という概念の内包は人の人としての本質的特徴(理性的動物あるいは社会的動物など)であり、外延はその特徴をもつあらゆる人々である。しかし、個体(例えばソクラテス)をとらえる概念(個体概念・単独概念)もある。概念は言語に表現されて「名辞」と呼ばれ、その意味内容として存在する。概念の成立については哲学上いろいろの見解があって、経験される多くの事物に共通の内容をとりだし(抽象)、個々の事物にのみ属する偶然的な性質をすてる(捨象)ことによるとするのが経験論の立場で、これに対立するものが経験から独立した概念(先天的概念)を認める合理論の立場。

長い!読めない!読みたくない!

「 ②大まかな意味内容。 」

「大まかな意味内容」ってなんか雑だ!!

広辞苑だけだと、行き着く先はきっと、「わかった気になった」です。

もっと自分で調べ、自分で考えねば・・・。迷ったときは原点へ帰ってみましょう。

歴史は繰り返すのだから。

近代言語学の父ソシュールはどうでしょう?

ソシュールは、概念を3つに分けた。

シーニュ、シニフィエ、シニフィアン。

あ、もう無理。。。なんかカタカナ嫌い。。。

たぶん、こういうことじゃない!

これやってたら、大学院博士課程の牢獄で、廃人への道を突き進んでします。

じゃあ、もう1個の方か!!

②企画・広告などで、全体を貫く統一的な視点や考え方。

ほうほう、そうなのか?

例えば、企画・広告ではどのようにコンセプトが機能しているのでしょうか?

例えば、雑誌の表紙はどうなってたっけ??

少年ジャンプと少年マガジン、少年サンデーの表紙は、えーっと。

ジャンプはワンピースに代表される漫画のキャラクターばかりでグラビアは無い。

サンデーはコナン君、あるいは制服アイドルがいる。

甘酸っぱい思い出が蘇ってくるなあ。

あのコンビニで交わした、あの言葉。。。

マガジンはアイドル一色、冬でも水着だ。
ジャンプはアイドルを使わず、漫画のみで押している。

なぜ少年マガジンと少年サンデーはアイドルが表紙を飾るのか?

本当に少年がターゲットなのか?

私は少年ジャンプを愛読して30年、一度もアイドルの表紙を見たことがないのです。

もし水着アイドルが少年ジャンプの表紙を飾ったらそれは少年ジャンプなのだろうか?

ジャンプっぽさが失われ、マガジンやヤングジャンプっぽくなってしまい、「勝利、友情、努力」のコンセプトが失われてしまうのでは無いだろうか。

そう、コンセプトとは、“ぽさ”。。

“ぽさ”とは世界観 見えない何かだ。

漫画でも、お菓子でも、広告でも、“~っぽい”という世界観を私たちは消費しています。

その消費をしながら、次第にその世界観に愛着を持つようになります。

それはつまりファンになるということです。

ファンになると、余計なことをされるとイラッとします。

ジャンプの表紙にアイドルは、“ぽく”ないので、嫌われることが多いでしょう。

一方で、サンデーに制服アイドルがいないと、オレの青春がよみがえりません。。

情報化社会では情報が溢れています。

困ったことがあればなんでも検索します。

そうすると情報が溢れすぎていて、結局何を信じていいかわかりません。

私達は溢れすぎる情報の前に立ち尽くすしか無いのです。

コンセプトが必要なのは、溢れすぎる情報を直感的に整理させることができるからです。

なんか面白そう!なんか俺の青春!を感じることで、私たちは情報化社会を乗り切ろうとしているのかもしれません。

永遠の謎とされたコンセプトになんだか少し迫れた気がした。

これからは、いけてそうな広告マンがコンセプトについて突っ込んできた時に、言い返せる気がする!!

ふと、サンデーを開いてみた。

グラビア美女が微笑んでいる。まるで、ぼくの門出を祝福するようだ。

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