ミセスコンテストで最も重要と言っても過言ではない「スピーチ」に対する
不安な声やお悩みは、コンテスタントの方々が必ず口にするものです。
司会業や講師などの職業を持つ方たち以外は、
日常的に大勢の人前で話す機会などなく、緊張と不安が尽きないのは当然のこと。
しかし、コンテストで「勝ち」を獲りに行くためには、堂々としたスピーチ披露が必要です。
ここでは、審査員を圧倒的に魅了するスピーチパフォーマンスのために、必要なことをお伝えしていきます。
原稿作成には手間を惜しまず時間をかけましょう
一般的なスピーチの本に、原稿は作らずポイントだけを覚えて話せば良い! という方法を提示しているものがありますが、
ミセスコンテストのスピーチでは、そんな無謀な方法は一切通用しません。
コンテストスピーチは、審査員から、グランプリにふさわしいかどうかを評価される場であり、
自分の魅力をこの一瞬の時間に、いかに伝えられるかという非常に激しい戦いの場です。
そこでは、スピーチ中に、止まったり、噛んだり、繰り返したりなどは絶対にしたくないもの。
短い持ち時間の中で、無駄な言葉を言う時間も当然ありません。
だからこそ、入念な準備が必要で、原稿制作は最も重要なプロセスのひとつです。
日ごろから人前で話しをする機会の多い方であろうとも、きちんと原稿を制作して完全暗記をすることをおすすめします。
スピーチ時間は30秒の大会が多いものですが、長いところでは、1分30秒や2分という大会もあります。
また、コンテスト当日のスピーチ以外に、動画で3分の自己アピールをするコンテストもあります。
そんな時にも、スピーチ原稿制作は必要なものとなってきます。 30秒から90秒という短い時間の中で、想いを込めてスピーチするためには、0.1秒さえも無駄にできません。
まず文字数ですが、
20秒の場合、エントリーナンバーと名前を入れて90~100文字
30秒の場合、エントリーナンバーと名前を入れて140~150文字
1分30秒の場合、480~490文字
くらいが目安になってきます。
コンテストスピーチの場合、ペラペラと流暢に話すというよりは、
間合いを入れながら、はっきり、わかりやすく話すことに重点をおきます。
そのため、通常のスピーチは1分300文字といわれていますが、
必然的にそれよりも少々文字数が少なくなります。
次に内容ですが、
単なる自己紹介で終わってしまっては、印象に残るスピーチにはなりません。
「頑張っていきます」「美しく生きていきたい」「キラキラ輝いて」など、
ミセスコンテストにありがちな、耳障りの良い言葉を並べただけのスピーチもまた、
聞き手を引き付けるスピーチにはならないものです。
まずは、この機会に自分自身について、徹底的に掘り下げて考えることが必要です。
いままでの経験からどんなことを感じて生きてきたのか、
今、自分の持っている能力や好奇心が向くものは何なのか、
そして、その能力やポテンシャルを持って、今後世の中のために何ができるのか、
どう生きていきたいのか…
トコトン考え抜いてみてください。
ミセスコンテストに挑戦することで、得られるもののひとつに、
この“自分自身のことをじっくり振り返って今後の生き方を改めて考える”ということがあります。
仕事や家事、育児と日常の忙しさに追われて、ただただ年齢を重ねていくだけになりがちな中、
一度立ち止まって、じっくり自分自身を掘り下げ、今後の生きる指針を見つける良い機会となるのです。
そして、そこに生み出された想いこそ、貴女がスピーチで最も伝えたいことになります。
スピーチでの緊張を減らす方法とは?
ここで、題名をあえて「緊張をしない方法」ではなく、「緊張を減らす方法」としたのは、
緊張はだれでもするという前提があるからです。
ミセスコンテストのファイナリストとして、ステージに並んでいる人は、多かれ少なかれ皆、緊張しています。
ただ、その緊張の中でも、2つの緊張があり、ここではそれをそれぞれ、プラスの緊張とマイナスの緊張と表現します。
スピーチをしている間、全身が震え、声が上ずり、原稿の記憶が飛んで途中で止まってしまったり、
終わって我に返ったら、自分がどんな風にスピーチをしたか記憶がない…
これらがまさに、マイナスの緊張です。
どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
それは、ただただ練習不足なだけ、とことん繰り返すことが足りなかっただけです。
「失敗したらどうしよう」「突然真っ白になってしまうかも」「止まってしまうかもしれない」…。
直前にこんなことを考えてしまっていては、そりゃ、悪夢が現実になってしまう確率は高くなります。
テンションは高まっているけど、緊張しながらも冷静に状況をとらえ、前向きに考えられる状態、
これこそがプラスの緊張です。
「自分はこれだけ練習してきたのだから大丈夫」「私は、ここにいる誰よりも練習しているはず」…。
パフォーマンスの直前にそう思えるほど、徹底的に練習! 練習! 練習! を積み上げてこそのプラスの緊張です。
スピーチは練習を重ねるほどに、貴女らしく自然なものとなり、自信もついてきます。
当日、会場に着いたとき、今から舞台に上がるというとき、
プラスの緊張でいられることが、グランプリを勝ち獲るための一番の近道になります。
スピーチでの話し方の練習方法
まずやるべきことは、原稿の暗記です。
とにかく丸暗記が必要で、寝言で言えてしまうほど、完全に頭の中に叩きこんでください。
言い回しや言葉に迷って、大会直前にスピーチを変更してしまい、
結局、完全に覚えられていないままステージに上がって失敗→後悔。
そんなもったいない話を耳にすることがあります。
スピーチのタブーについて、こちらにも書いているので、ぜひ読んでみてください。
完全に覚えたのなら、スマホの録音機能を使って、自分のスピーチを録音してチェックします。
ペラペラと話していて感情がこもっていない、
話す速度が速くて、聞いていて落ち着かない、
語尾が上がって気になる、など、
冷静に俯瞰(ふかん)して聞いてみると、直したいところが出てきます。
何度も繰り返して直していきましょう。
また、この時点で、制限時間内で話すスピードを身に付けます。
次に鏡の前でスピーチをして、表情をチェックしていきます。
ミセスコンテストにおいて、笑顔は必須条件です。
目はきちんと見開いたままで、頬骨を上げた笑顔がベストです。
笑い過ぎてしまうと目が無くなった笑顔になり、
目を見開き過ぎると、おでこにシワが寄った笑顔になってしまいます。
すべてにバランスの取れた笑顔を瞬時に作れるように、そして、
その笑顔を保ったまま話せるように、鏡を見ながらチェックしていきます。
本番はスタンドマイクなのか、ハンドマイクなのか、
会場はどのような設定なのかなどの情報を集めて、
本番で、自分がスピーチをしている場面を想定しながら練習を重ねます。
家族や友人に聞いてもらうのも良いですね。
一人で練習していて、自分では、これで大丈夫! と思っていても、
いざ人前で話すとなると、気持ちが違ってきますので、
まだまだ仕上がっていない自分を発見することがあります。
声の高さですが、女性は、歳を取れば取るほど、声が低くなりツヤもなくなります。
これは仕方のないことですが、ちょっと意識をするだけで、全然違ってくるものです。
いわゆる「気を張る相手との電話の声」の高さがベストです。
いい年をして可愛い子ぶる必要はありませんし、甲高い声は聞いていて不快です。
その点も、第三者に聞いてもらうことで、チェックできることでしょう。
また、うなずきながら話してしまう方が、意外と多いものです。
無意識にリズムを取りながら話すのですが、
観ている者からすると、とても気になって仕方ありません。
舞台上では、左右に首を動かしたり、キョロキョロと視線が泳いだりという無駄な動きはとても目立ちます。
上半身を常に安定させて、デコルテを開き、
肩を落とし、頭は天井から糸で吊られているような意識でアゴを引く。
スピーチ中はもちろん、ウォーキング中やファイナリストが並んだ時、
この姿勢をキープできていると、
安定感のある品の良さや、堂々として落ち着いた雰囲気を表現することができ、
審査員や聴衆にとって、魅力的なスピーチパフォーマンスを生み出します。
自信を持ってステージに立ち、自然体であなたの物語を語ることが、
ミセスコンテストで成功するためのカギとなることをお伝えしました。
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