あの頃の自分に戻れたら、殴ってでもやめさせたいこと

ちょっとプライベート

会社の年齢アベレージを上げている事実

地元情報誌の編集部で編集とライターの仕事をしている私ですが、

所属している会社の平均年齢がとにかく若いのです。

私が入社した5年近く前、50歳以上は私だけで、社長など上層部は40代。

隣の席のももちゃんはまだ20代で、パソコンで困ったことがあると、

魔法使いのようにチャチャッとサポートしてくれます。

営業もデザイナーもカメラマンも20代30代が主流で、

トレンドをおさえた誌面作りには欠かせない若い感性が集まっています。

会社行事で言った伊勢神宮参拝の時、同僚年下女子たちと

若いコの意見を大切にしないと、私が思う「カワイイ」がズレてる場合があるので、要注意です。

新しいお洋服を着ていくとほめてくれるし、ネイルを変えたらすぐ気づいてくれます。

ファッションでがんばり過ぎるとバブル臭のする痛いオバサンになっちゃうし、

手を抜くとただのオバサンだし、どっちみちオバサンなんですが、残念なオバサンにならないように、きちんとヒールを履いて、髪の毛巻いて…。

こんな環境のおかげで、同年代からでは得られない情報や、ものの見方に日々触れられる刺激的な毎日で、57歳という実年齢を忘れてしまうくらいです。

我が家で7人集まる女子会は、

結婚や出産で退社したコもベビー連れで集まって、

恋バナから、子育て、美容に仕事、秘密の話まで、おしゃべりが止まりません。

ひとみ会のリビングは保育園状態

「ひとみ会」だって(笑)

こういう時は、主婦歴33年の実績でおもてなし。

おもてなしをすることは、掃除や料理、お花も飾って、

自分の生活を律するためにも良いことだな、と思います。

主婦歴33年中、専業主婦20年以上

今は、大好きな編集とライターの仕事をしている私ですが、

実はこの業界は10年程で、その前までは、専業主婦でした。

そう言うと、大概の方が相当びっくりされるのですが、

24歳で結婚して長男と次男を出産、

彼らが東京の大学進学のために上京するまでの20年以上、

家事と子育ての合間にパン教室やワックスフラワーなどの習い事をしたり、

お友だちとランチやお茶をしたり…。ぬるま湯にどっぷり浸かっていましたね。

企業戦士の夫には頼れず、

完全なワンオペ育児で2人の男子を育てるのは大変でしたが、

仕事をしているわけではなかったので、バイオリン、スイミング、公文etc…習い事の送り迎えをして、土日は少年野球。

あまりに目が行き届き過ぎた育児が、

彼らにとって良かったのかは、いまだに疑問です。

次男が18歳で上京してしまった後、

西日を浴びながら少なくなった洗濯物をたたみながら、

自然と涙がこぼれたものです。完全に「空の巣症候群」。

そんな時、地域№2情報誌の編集部で募集があり、パートで採用されました。

小さいころから文章を書くことは得意で、

とにかく雑誌が大好きなので、ありとあらゆるファッション雑誌を読み漁っていて、編集ライターの仕事には大いに興味がありました。

この仕事は、自分に合っていたのでしょう。

パートではありましたが、大事なライター仕事も任されるようになり、

自分の中でも仕事への欲が育って行きました。

103万円の壁を越えないようにして、

夫の扶養でいることに何の疑問も持たずにいた私の中で少しずつ変化が起こり始め、フリーライターになろうとしたところに、

地域№1情報誌の編集部から声がかかり、今に至ります。

締め切り前で残業中

52歳での転職です。

短大の新卒で3年間大企業の腰かけOLをして寿退社。

ずっと働き続けている男性や、今の若い人たちには到底想像できないと思いますが、

家庭に入り30年近くのブランクがある50歳過ぎの女性が、

好きな仕事で正社員として採用されることは、そんなにあることではありません。

毎月の締切に追われ、企画を生み出す難しさに直面して、

大変なことも多いけれど、改めて感謝しながら働かないといけないですね。

表紙撮影でのヒトコマ

キャリアを積むことの大切さ

この年齢になると、いろんなところで、

同級生が出世していたり、その噂を耳にすることが多くなります。

それが男性なら、それはそれは素晴らしい! と素直に喜べるのですが、

女性だと、正直多少の嫉妬心が起こるのは私だけでしょうか。

昔の同僚だった女性が部長になったとか、

同級生のみっちゃんが校長先生になったとか、

スゴイなと思う反面、何やってた私!と思ってしまうのです。

彼女たちは、今ほど福利厚生がきちんとしていない中、

産休を取って出産をして復帰、

「働き方改革」なんていう言葉も出てきていない時代に、

女性が働き続ける大変さを全力で乗り越えてきたからこその今なのだと思います。

続けてきたという事実の重みは強いですね。

もしあのころに戻れたら、どんな形であろうとも仕事を続けることを選びます。

このことは、会社の年下女子たちにも、言い続けていること。

やっと世の中が、出産後の女性の復帰を迎える姿勢を整えている今、

寿退社は死語となっていることでしょう。

最近、出産を経て1歳の男の子を保育園に預けながら職場復帰した30代女子は、

復帰直後の頃、子どもがすぐ熱を出したり、

こんな時だから保育園も万全の体調でない限り預かってくれなくて、

でも仕事を休んだら迷惑かけるしで、完全にジレンマに陥っていました。

なんのために無理して仕事しているのかわからなくなりますって、

ションボリしている彼女に、

子どもはなんでもわかっているから彼なりの抵抗で熱が上がるんだけど、

仕方のないことで焦ってはダメだし、我慢とか遠慮とかもしない方がいい、

私たちの時代の女性たちは、そうやってキャリアを手放してしまって、

今、能力のある50代がそこらへんのパートに甘んじてるの

とハッキリ言いました。

一人の人間を育てるのですから、育児は大変です。

男性も手伝うようになったとはいえ、家事の比率が大きいのは女性です。

それでも、すべてが過ぎてしまったからこそ、若い女性に伝えたいことは、

仕事の継続です。

多様な生き方ができるようになってきた世の中ですが、

あの頃の自分に戻れたら、殴ってでもやめさせたいこと、

それは、

「仕事をしないで、育児だけをすること」をやめさせたいのです。

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