あいさつ - 経営理念

蔭山 洋介(かげやま ようすけ)

スピーチライター、ブランドディレクター、演出家。 パブリックスピーキング(講演、スピーチ、プレゼン)やブランド戦略を裏から支えるブレインとして活躍。クライアントには一部上場企業、外資系企業、中小ベンチャー企業の経営者や管理職、政治家、NPO 代表、公益法人理事長、講師などのリーダー層が多い。

〈主なキャリア〉
・人事部向け専門誌『企業と人材』(産労総合研究所)にて好評連載中(2015年7月- )
・土曜9時放送の連続ドラマ『学校のカイダン』日本テレビにてスピーチライター指導として参加(2015年1月-3月)
『スピーチライター 言葉で世界を変える仕事』(2015)角川oneテーマ21 出版。
『パブリックスピーキング 人を動かすコミュニケーション術』(2011)NTT 出版、東京堂書店売上ランキング 1 位を記録。
・日刊工業新聞主催キャンパスベンチャーグランプリ全国大会最高賞受賞 (2004)

〈バックグラウンド〉
三嶋由紀夫の演出で知られる元文学座演出家、故荒川哲生に師事、演技演出論を学ぶ。発声法については、俳優の発声指導で著名なボイスティーチャー磯貝靖洋に師事。金沢工業大学大学院博士前期課程終了。音響物理学、音声学、心理学、脳科学を学んだのち、米国イリノイ大学にて演技論や演劇史、Speech and Hearing Science を学ぶ。近年、首都大学東京教授 社会学者 宮台真司の私塾に参加。

あいさつに代えて ー どうすれば、努力がお金と結びつくか?

「コムニスって何の仕事をしているんですか?」
この質問に約10年答え続けてきました。

コムニスの仕事は多岐にわたります。スピーチライターやパブリックスピーキングの仕事がもっとも有名で人気がありますが、中小企業や個人のブランディングやデザイン、セミナーの依頼も全国からあります。

どうしてこれほど多岐に渡る仕事を抱えることになったのかというと、クライアントの抱える「価値と経済」の問題について、一生懸命解決しようと努力し続けた結果からです。

「価値と経済」の問題とは、一言でいえば、努力をお金に結びつけることです。このことが上手にできないとどんなに努力をしても収益が伸びず、責任ある事業を継続することはできません。ですから、まず継続して収益を上げ続けることができるように、努力がきちんと経済に反映できる仕組みを持つことが企業にとっても個人にとっても、すごく大切です。

では、どうすれば努力がお金と結びつくのか?

この問に対する回答は様々考えられますが、私たちはその根幹に「価値=ブランド」だと考えています。

どうして、ブランドがそんなに経済にとって大切なのかというと、ブランドというのは積み上げることができるものだからです。ブランドが積み上がっている企業は、年を重ねるごとに信頼が顧客との間に深くなり、わずかな努力で多くのリターンを得ることができるようになります。来年、再来年と積み上げれば積み上げるほど、努力に対して取引が有利になります。一方でブランドの積み上げなければ、いつまで経っても努力に対するリターンは大きくなっていきません。また、経営者や従業員のモチベーションが下がれば収益が大きく減少します。モチベーションだけに頼る経営は、この意味でとても危険です。

ですから、ブランドは事業を安定して継続させていく上でとても大切です。

「でも、ブランディングって、大企業のやることで、個人や中小企業には関係がないことでしょ?」

そう思われるかもしれませんが、現代はインターネット社会で、構造が逆転しており、小さな企業・個人こそブランディングが容易な時代です。ブランディングの本質を一度理解できれば、その後は、コツコツと貯金するようにブランドを積み上げることができるようになります。

ブランドの本質をわかってしまえば、独自の戦略を次々に打ち出していくことができるようになりますが、わからなければどうしてもアメリカの最新マーケティングや東京のクリエイティブディレクターの手法などを真似をして、うまくできずに失敗するという事態に陥りがちです。ブランドの本質がわかれば、このような自体に陥ることはまずありません。

では、ブランドの本質とはなんでしょうか?

世に出回っているブランディングやマーケティングの書籍を片っ端から読んでみても、残念ながらそのことは書かれていませんでした。

ブランドの本質について、様々議論できるとは思うのですが、私たちはブランドを、「イメージとその歴史」と捉えています。

例えば、バッグで有名なエルメスというブランドがありますが、王室の馬具メーカーとしてスタートし、職人の手作りに徹底してこだわってきた歴史を持ちます。この事を、牧場、皮革、商品、宣伝、販売に至るまで一貫して馬具職人のイメージを大切にすることで、1 つ百万円~数千万円するようなプレミア価格の商品を流通させることに成功しています。

エルメスのイメージの中心にあるのは馬具職人で、エルメスはそのイメージを守るために忠実にマネジメントが行われてきた歴史を持ちます。例えば、エルメスではバッグに合皮を使うことはありません。イメージに反するからです。一方高級バッグメーカーのルイ・ヴィトンは合皮を使います。バッグとしての性能が向上するのであれば、本物でなくても問題ないからです。

このように優れたブランドは、中心に守るべきイメージがあり、そのイメージを守るために経営をしています。

この守るべきイメージを、自分たちの歴史や地域の歴史と重ねるようにして商品開発を行うことで、ブランドを積み立てていくことができるようになります。思いつきでカッコイイを追求しても、そう簡単にはブランド価値を積み立てていくことができません。

ブランディングの方法は、他にもたくさんありますが、コムニスが得意としているのは、お金に結びつきやすくリターンが早いパブリックスピーキングと、ゆっくりとしかし確実に影響力が深くなっていくデザインの仕事です。パブリックスピーキングもスピーチも共にブランディングの基本を踏襲し、努力すればするほど年々楽になっていけるような提案を行っています。

ブランディングを通して「価値と経済」の問題を解決すること、そのために、パブリックスピーキング、スピーチ、デザインを提案すること、それらの理論を学ぶための場を提供すること。コムニスの仕事が多岐にわたるのは、このようにクライアントを支援することに本気で取り組んでいるからです。

みなさんと共に成長できるよう、がんばっていければと願っています。どうぞ、よろしくお願いします。

株式会社コムニス
代表取締役 蔭山洋介